ところが数時間もしないうちに、晴れていた空が急に暗くなってきました。
船に乗っている人たちは言いました。
「おや、どうしたのかな。もう日が暮れたのかな。」
「でも、さっき昼のお弁当を食べたばかりだよ。」
「そうだよな。いったい、どうしたことだろう。」
皆が首をかしげていると、今度は急に強い風がゴーッと吹いてきました。
そして波がザブン、ザブンと押し寄せてきました。
すべるように走っていた船は、今では上に下にと木の葉のように揺れています。
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