どれだけヨナは空を飛んだでしょうか。
そのうちドシーンと麦畑に落ちました。
ヨナ 「あいたたたた」

尻もちをついたヨナですが、不思議なことに痛くもなく怪我もありませんでした。
天の神様が守ってくださったのです。 ヨナはビックリしてしまいました。
いえ、それより、もっと驚いたのはお百姓さんでしょう。
何しろ空から人が落ちてきたのです。

お百姓さんはヨナに話し掛けました。
百姓 「こりゃーたまげた。空から人が降ってきたわい。あんた一体どこから来なさった」

ヨナは答えました。
ヨナ 「私は魚の中から来ました。魚に食べられたのです。」
百姓 「あんた何を言っているんだい。魚は食べられるものじゃない。魚は食べるものだろう」
百姓はヨナの頭が少し変なのかと思いました。

ヨナは本当に食べられたんですと話しましたが、なかなか信じてもらえません。
それで、あきらめて聞きました。
ヨナ 「ところで・・・ここは一体どこですか。」
百姓 「ニネベじゃよ」

ヨナは 「えーっ、ニネベー!?」 と叫ぶと、勢いよく走り出しました。
さて一体どこに行くのでしょう。
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