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聖書概論

列王記Ⅱ

(2021-03-26)

列王紀Ⅱ:

1、表題:

A、列王紀第Ⅳ卷=70人訳聖書の書名。

B、王政崩壊の書巻。

C、分散の書巻。

2、著者

 伝承(タルムード)によるとエレミヤと言われている。

3、年代:

A、ユダの王ヨシャパテとイスラエルの王アハズから、アッシリヤとバビロニヤ捕囚までの300年間に渡っている。

B、多分B.C 600年から580年の間に書かれた。

4、鍵 語:

A、King("s) 王(の、達)………………………382

B、House 家………………………………………134

C、Prophpher(s) 預言者(達)………………… 33

 鍵 句:

A、”man of God" 神の人……………………36

B、”the Word of the Lord" 主のことば………16

C、”did that which was eviI ih the sight of the Lord"

 "彼は主の前に悪を行った”…………………………20

D、"did that which was right ih the sight of the Lord"

 ”彼は主の目にかなうことを行った”………………6

5、鍵 節:

 17:13、14、

6、目 的:

 イスラエルの年代記(北王国)とユダ王国の、それぞれの捕囚に至る同時代の歴史を与える為。(イスラエル……アッシリヤ捕囚、ユダ………バビロニヤ捕囚)

7、メッセージ:

A、主の預言者による主の言を拒むことと、偶像礼拝と背信に陥いることは、拒絶と捕囚の結果をもたらす。

 (列王紀Ⅱ17:13−23)。

B、人間は自分自身をうまく統治することができない。

8、アウトライン:

  Ⅰ、イスラエルの年代記(北王国)………………1−10章

      イスラエルの10代目の王、エフーの死で終わる。

  Ⅱ、イスラエルとユダの年代記(交互)……………11−17節

      イスラエルとアッシリヤに捕囚されて終わる。

  Ⅲ、ユダの年代記(南王国)………………………18−25節

      ユダがバビロニヤに補修されて終わる。

9、まとめ:

 ヘブル語の聖書では、列王記Ⅰ、Ⅱは、一巻の書である。この1卷の書をみると、次に続くように、イスラエルの歴史を網羅している。それはダビデ王の王位の第一番目の継承者ソロモン王で始まり、それから神殿が建てられた。そして、ダビデ王のの王位の最後の継承者セデキヤ王が殺害され、神殿が破壊されたところで閉じられている。この書は私達をエルサレムのダビデ王の死からバビロンのネブカデネザル王の死まで案内してくれる。列王記Ⅱ自体が列王記Ⅰの残したところから出発し、そして、イスラエル王国アッシリヤへの捕囚と、100年以上も後のユダ王国のバビロンへの捕囚に到るまでの、イスラエルとユダの二王国の記録を継続して記している。

10、キリストの現れ:

 キリストは、義なる王、神の人、そして、人格化した主の言葉(列王記Ⅱ3:12、1:4として表されている。

  (終り)

 

 

  

 

 

関連聖書箇所:列王紀下

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