(2021-03-22)
歴代誌Ⅱ:
1、表 題:
A、ChrouiIes<歴代誌>=”その時代のことば”……ヘブル語の書名
B、”SuppIemets<付録>………70人訳聖書の書名。
C、”省略された事柄”…………ギリシャ語の書名。
D、堕落と改革の書巻。
2、著 者:
エズラによって書かれたと思われる。
3、年 代:
A、サウル王の死からソロモン王の統治の初めから、400年間にわたっている。
B、多分B,C,450年頃に書かれた。
4、鍵 語:
A、Kig(`s,s) (王(の、達)………………………………289
B、House 家(神殿を指す事が多い)…………………… 203
C、Jerusalem エルサレム……………………………………127
D、Priest ("s.s) 祭司(の、達)………………………………90
E、Prophet(s) 預言者(達)……………………………………26
鍵 句
A、”Seek the Lord" ”主を求め”……………………………13
5、鍵 節:
7:14、 15:2−4
6、目 的:
A、神殿の建設者であるソロモン王から、ユダの最後の王セデキヤの時、神殿が破壊され、バビロンに捕囚
されるまでの王達の歴史を与えるため。
B、王位についた王達と、神殿との関係を示すため(神殿と王位の対立)。
7、メッセージ:
A、神は、神を求め仕える者達に見出され、神を見放す者を神もまた見離される。
B、霊的勝利は、”心を傾けて、主を求める”かどうかによって決まる(11:16、12:14、19:3
30:19)
8、 アウトライン:
Ⅰ、ソロモン王の統治…………………………………1章ー9章
(1)ソロモンの王国…………1章、8章、9章
(2)ソロモンの神殿…………2−7章
Ⅱ、ユダの王達…………………………10章ー36章
(1)堕落…10ー13章、21−23章、25−28章、33章、36章…………10章
(2)改革………14−20章、24章、29−32章、34章、35章、
9、まとめ:
A、王国期間における三つの立場
(1)列王記1、Ⅱは王座を強調して、王家の立場から書かれている。
(2)歴代誌1、Ⅱは神殿を強調して、祭司の立場から書かれている。
(3)預言者の書巻は、神殿と王座の神聖な関連性を強調して預言的立場から書かれている。
B、歴代誌Ⅱは堕落の期間と改革の期間を示すことで、士師記に類似している。
10、キリストの現れ:
キリストは、私達の預言者、祭司、王、そして堕落の期間後の改革期における、神殿の潔め主として表されている(ヘブル9:10、11)。 (終わり)
関連聖書箇所:列王紀下