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聖書概論

マラキ書

(2021-01-30)

旧約聖書の外観より抜粋

マラキ書 

1、表題  

   A・maraki・(マラキ)=エホバの使者、私の使者、

  B・主の使者の書簡

2、著 者

 回復されたユダの家に対して、務めをなした旧約最後の預言者で、主の使者の預言者マラキによって書か

れた。

3、年 代

A、マラキの務めは、ネヘミヤが回復されたユダの国家を治めていた約25年間(BC,435〜410年)にわたっている。

B、BC435年から410年の間に書かれた。旧約聖書の中で最後に書かれた書簡である。

4、鍵 語

A、どこに、どのようにして、なぜなの、………13

B、呪い、呪われる。            7

C、契約                  6

D、裏切り    ……           5

鍵 句

A、主は仰せられる、主の御告 ……25、

B、万軍の主        ………24、

5、鍵 節

 3章1節  3章9−10節

6、目 的

A、残りの者達が、神殿を軽視した事を叱責するため。

B、祭司達が神殿を汚したことを叱責するため。

C、メシヤの約束で、忠実な残りの者達を勇気づけるため。

7、メッセージ

A、偽善の罪は、心をかたくなにし盲目にする。

B、従順は祝福をもたらし、不従順は呪いをもたらす。

8、アウトライン

Ⅰ、祭司達へのメッセージ(宗教的)  1章1−2章9節

Ⅱ、人々へのメッセージ(社会的)   2章10−17節

Ⅲ、忠実な人々へのメッセージ(道徳的) 3章ー4章

9、まとめ

 マラキは、バビロン捕囚後、ユダで宣教した3人の預言者の中で、最後の人である。ハガイとゼカリヤは、神殿の再建に失敗したことで、人々を叱責するためつかわされた。それから約70年後にマラキは、神殿の礼拝に関する祭司達や人々の怠慢、不敬虔、形式主義を非難するために送られた。彼は質疑応答の方法でこれを行なった。(この書には少なくとも23の質問がある)。マラキは祭司達が主の使者であることを指し示し(2章7節)新約聖書の最初の使者バプテスマのヨハネ(マラキ3章1節前半、マルコ1章2節)と、また新しい契約の使者であるメシヤ(3章1節 後半を指している旧約の預言者の中で最後の使者であった。

(注)マラキとバプテスマのヨハネの間には沈黙の400年がやってくる。

10、キリストの現れ

 キリストは、新しい契約の使者、主の精錬者、そして潔め主(3章1ー3、マタイ3章11節、

 また宮の浄め主(ヨハネ2章13−17節、マタイ21章12ー14節、)として表されている。

  (終わり)

関連聖書箇所:マラキ書

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