ナホム書 (ニネベの滅亡に関する預言書)
Ⅰ 性 格
A、鍵語 全く滅し給う
B、鍵句 1章8節=しかし、主は、あふれみなぎる洪水で、その場所を滅ぼし尽くし、
その敵を追いやられる。
C、大 要
ニネベにかかわる重き預言、その明記の通りニネベの滅亡に関する言をもって満たされている。
BC 630 年 ヨナはニネベのおそるべき堕落 背教を譴責した。そして悔い改めを迫った。
ニネベは直ちに悔い改め、神の審判をまぬかれた。時の経過と同時に、次第に悔い改めた時の厚い信仰の心が、薄れ、ヨナより150年後の、ナホム登場の頃は先のヨナ当時の堕落、背教ぶり以上であった。
BC 612年カルデヤとメデヤによってニネベは陥落。
Ⅱ 著 者
ナホム=1章1節、エルコシュ人
Ⅲ、分 割
A、審判者、審き主としての神の正義 1章1〜2:2節
1、嵐による神の能力、正義の表徴的宣言 1章1〜6節
2、善悪者に対する神の正当な報酬の宣言 1章7〜2章2節
B、審判による神の正義に実証 2章3〜3章19節
1、ニネベの包囲と危期 2章3〜13節
2、ニネベの罪悪の全貌 3章1〜7節
3、ニネベの陥落とアッシリヤ帝国の滅亡 3章8〜19節
Ⅳ 使 命
1、神の正義とそれにともなう審判
(本質とそれにともなう行為) 1章7〜9節
A、悪しき者に対して嵐による表徴 1章2節
妬む神
仇を報いる神
怒りの主
憤恨の神
B、正しき者に対して 1章3節
怒るに遅く、
力の大いなる
悩みの時の要害 1章7節
全知なる神(全く知る)
2、ナホムの原語 慰籍の神
3、神の審判は直ぐに来ない。その事前に必ず悔い改めをうながす。
(終わり)
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