慈父の如き師（深本　京子）

(2023-06-03)

尊き主イエス様の御名を崇めて心から讃美致します。今、故クート先生の生前のお姿について思い出を書かせていたゞきます事をうれしく存じます。私が先生と接し又お交り致しましたのはほんとうに短い年月でしたが、今先生のお姿を思い浮べつい感じます事は、その内よりあふれ出る愛と信仰によって絶えず私達を導いて下さり、又あの大 きなお体よりにじみ出る慈父の様な親しみを感じて居りました。

歩く時には足元がヨタヨタしてあぶなっかしい感じを受けましたがお説教されると変ってそんな処はなくなり神様の御力によって別人の様になられる事でした。高田教会にお招き致しますと、遠い処にも拘わらず喜んでおいで下さり、礼拝の後、食事も私達と同じものを喜んで食べて下さりお顔にえみをたゝえつ接して下さいました。又、救霊会館に行った帰り、新今宮駅で私達の向側のホームに唯一人で小脇に大きな聖書を無造作にかゝえて立っており車でなく電車に乗って帰られる先生のお姿が此の文章をしたゝめている私の目前に浮んでまいります。

もしクート先生が日本に来て神様の福音を語って下さらなかったら、今私が神様の救いの恵みに あづかる事がなかったと思います。不可能に挑戦された先生がおられたからこそ聖書学院又ペンテコステの各教会が現在、此の様に神様の働きをなす事が出来ていると信じております。

先生の最後のお言葉”前進”を高くかゝげつゝ進んでゆきたく存じます。

主婦　高田キリスト教会

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