HOME

聖書概論

エズラ記

(2021-03-20)

エズラ記:

1、表 題: 

A、Ezra<エズラ>=助ける、助力者。

B、残りの者の書巻。

C、回復(レストレイション)の書巻。

2、著 者:

 エズラによって書かれた。エズラ記とネヘミヤ記は紀元前3世紀までは1巻であった。

多分エズラとネヘミヤが協力して書き上げたものであると考えられる。

3、年 代:

A、クロス王の布告からエルサレムにエズラが到着した直後までの、約80年の期間にわたっている。

B、多分B,C,440年から400年の間に書かれたと考えられる。

4、鍵 語:

A、JersaIem エルサレム……………………………………………………48

B、Law(8) 律法、c ommandment (2) 命令、word (1)ことば………………11

 

鍵 句:

A、”go up" "went up" 上る、上がって来た、着いた、行った、上って行く、

  引き揚げて来た……………………………………………………………11

 鍵 節:

   2:1、 6:14、

6、目 的:

A、ゼルバベルとエズラのもとに残りの者達が、バビロンの捕囚から帰り、神殿を再建し、エルサレムを

 回復したことを表すため。

B、バビロン陥落と、エルサレムにユダ王国が復帰することの関する、エレミヤとイザヤをとおして語られ

 た主の言葉の成就を表すため。(エレミヤ書25:8−14、イザヤ書44:26−45:1、)。

7、メッセージ:

A、神は、その主権による目的のために、異国民を奮い立たせる(神の主権)。

B、神の目的は、人間の器を通して成就される(人間の責任)。

 

8、アウトライン:

Ⅰ、ゼルバベルのもとに第1回目の残りの者達(のグループ)が帰る………1章ー6章

Ⅱ、エズラのもとに第2回の残りの者達(のグループ)が帰る………………7章ー10章

9、まとめ:

 エズラ記の中で私達は、ゼルバベルがユダヤ人の残りの者達約5万人を連れ戻すと同時に、神殿のために聖なる器のあるものを持ち帰ったことがわかる。それから、祭司の書記官であるエズラが神殿の聖なる器をもっと多く持ち、約2000人の第2回目のユダヤ人残りのものをつれもどし、宗教、社会、民事改革がそれに続くことを見いだす。

(注)祖国へユダ族の回復と神殿の復興は、預言の成就ばかりではなく、ダニエルの預言によってメシヤの

誕生まで、ユダヤ人を約束の地にとどめ置くために意図されたのである(ダニエル9:24−27)

10、キリストの現れ:

 キリストは、私達の総督 (ゼルバベル)、祭司、書記官、そして宗教と社会と民事の秩序の復興者(エズラ)

として表されている。

 

 (終わり)

 

 

← 1つ前の記事 | 1つ後の記事 →