(2021-03-17)
エステル記:
1、表 題
A、Esther<エステル>=星、秘密、秘められた。
B、神の摂理の書巻。
2、著 者:
多分モルデカイに寄って書かれた。(9:20)
3、年 代:
A、アハシュエロス王の支配の3年(1:3)から第12年(3:7)までの、約10年間にわたっている。
年代的には、エズラ記の6章と7章の間に起きた出来事である。
B、多分B,C,450から420年の間に書かれたものと思われる。
4、鍵 語:
A、King(s) 王(の)………………………………………………………195
B、Jew(s,`s) ユダヤ人(達、の)…………………………………………53
C、Queen王妃………………………………………………………………27
5、鍵 節:
4:14
6、目 的:
A、第1回目の残りの者達と共に帰国しなかった、ユダヤ人達のための神の摂理を実証するため。
B、ユダヤ人のプリムの祭りの起源を詳述するため(3:6、7、9:26−28)。
7、メッセージ
A、見えないけれども、神の摂理の御手は、人間のいろいろな事件の中で、あるいはそれを通して、また
それを越えて神の選民を導き、守り、支配し、見つめ、そして維持されるのである。
B、神の民を滅ぼそうとする者こそ、彼ら自身が滅ぼされるであろう。
8、アウトライン:
Ⅰ、アハシュエロスの祝宴……………………………………………………1−2章
Ⅱ、エステルの祝宴……………………………………………………………3−7章
Ⅲ、プリムの祭り………………………………………………………………8−10章
9、まとめ:
私達はこの書巻の中で、ペルシャのアハシュエロス王が、王妃ワシユテイを捨て去ったことを見る。
(アハシュエロスの祝宴)。それから花嫁、また王妃として選ばれたエステルは、連れてこられ、モルデカイとへガイの働きをとおして整えられた(エステルの祝宴)。
アガグ人ハマンがユダヤ人に反対して立ち上がった時、エステルは同民族に断食を呼びかけ、自分自身の生命をかけ、ユダヤ民族に解放をもたらしたのである。プリムの祭りは、ハマンの死(モルデカイのために準備された絞首台の上で吊るされた) と、ユダヤ民族の解放と保護を記念して毎年祝うことが始められたのである。エステル記は、捕囚後の三つの歴史書の中で最後のものである。
エズラ記………神殿の回復……………宗教的
ネヘミヤ記……町の城壁の再建………政治的
エステル記……ユダの家の保護………民族的
(注)神の名は、エステル記には一度も言及されていないが、この書の中で、ヘブル語のアクロステック(各行間の文字をつづるとヘブル語のアルファベットでできた詩になっていく)が4箇所隠されている。
10、キリストの現れ:
キリストは、王として表されている。その王のために教会(エステル)は聖霊(へガイ)と御言葉(モルデカイ)の働きによって結婚の準備がなされている。
(終わり)
関連聖書箇所:エステル記