(2021-03-02)
イザヤ書
1、表 題
A、エレミヤ=エホバの救い、あるいは、ヤーは助け主。
B、イザヤによる福音書”の書巻
C、救いの書巻。
2、著 者:
イスラエルの家に関する預言をしたが、主にユダの家に対して務めをなした贖いの預言者、イザヤによって書かれた。
3、年 代:
A、イザヤの務めは、ウジヤ王の治世の晩年に始まり、ヨタム、そしてアハズ王の治世中も継続され、ヒゼ
キヤ王の治世で終わる約50年間(B,C,740年ーB,C,690年)にわたっている。(イザヤ1:1)。
B、B,C,740年から690年の間に書かれた。
4、鍵 語:
A、義、義人、正義、正しい者、勝利の………………………………64
B、救われる、救い、救い主、…………………………………………55
C、さばく、さばき、さばきつかさ、公正、公義、正義、…………52
D、救う、救い出す、助け出す者………………………………………32
E、慰め(る)、優しく……………………………………………………18
鍵句:
A、(イスラエルの)聖なる方”………………………………………30
5、鍵 節:
12:6、 56:1、 61:1−3、
6、目 的:
A、ユダ王国は、敬虔のかたち”は残していたにもかかわらず、道徳的、宗教的、そして政治的に堕落していたことを示すため。
B、異邦人の国々がたどる運命を予告するため。
C、メシヤの生涯と、その務めを預言的な、パノラマ的絵巻として与えるため。
7、メッセージ:
A、イスラエルの聖なる方は裁きをとおして、。救いと正義と慰めとをもたらせられる。
B、メシヤをとおしてのみ、全世界の国々に救いはやってくる。
8、アウトライン:
Ⅰ、裁きの書巻…………(預言的)…………………………1−35章
(ユダ、イスラエル、異邦人の国々)
裁き(1−12章)宣告(13−27章 悲哀(28−35章)
Ⅱ、解放の書巻…………… 歴史的 ……………………………36章ー39章
(アッシリヤ、ユダ、ヒゼキヤ)
Ⅲ、慰めの書巻…………(メシヤ的)………………………………40ー66章
(エホバ、メシヤ、王国)
9、まとめ:
イザヤの預言は、ユダ、イスラエル、そして異邦人の運命に対する裁きに適用できるばかりか、メシヤと教会をとおして、全ての国々が祝福されることもあてはめられる。イザヤは、全預言書を合わせた中で、 〝エホバの救い”なるメシヤの生涯について、最も内容豊富に提供している。イザヤは、メシヤとその王国、そして異邦人の救いについて、他の全ての預言者よりも多く言及している。
(注)新約聖書の中では、他のどの預言書より多く、イザヤ書からの引用句が用いられている。
(60回以上)
10、キリストの現れ:
キリストは、メシヤの栄光の中に、イスラエルの聖者(マルコ1:24)、私達の救い(マタイ1:21)
私達の義(コリントⅠ、11:30)そして慰め(ヨハネ14:16、18)として表されている。全ての裁きは、彼に委ねられている(ヨハネ5:22)。
(終わり)
関連聖書箇所:イザヤ書