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聖書概論

ゼパニヤ書

(2021-02-04)

ゼパニヤ書

1、表 題:

 A、(ゼパニヤ)=エホバに隠された。エホバに隠した。エホバは護った。

 B、怒りの日の書簡。

2、著 者:

 ユダの家に対して務めをなした、怒りの日の預言者ゼパニヤによって書かれた。

3、年 代:

A、ゼパニヤの務めは、ユダの王ヨシヤの治世の約14年間(BC638年−624年)にわたっている。

B、BC 638年から624年に書かれた。

4、鍵 語:

 A、日              21

 B、荒れ果てる。荒廃。あばかれる。8

 C、向かって。向けられている。  8

 D、怒り。激しい怒り       6

 E、残りの者           4

  鍵 句:

 A、わたしは…する        30

 B、主の日            7

 C、断ち滅ぼす          5

5、鍵 節:

(1章18節)彼らの銀も、彼らの金も、主の激しい怒りの日に彼らを救い出せない。

そのねたみの火で、全土は焼き払われる。主は実に、地に住むずべての者をたちまち滅ぼし尽くす。

6、目 的

 A、ユダの家に怒りの日が近ずいていることを、警告するため、すなわちバビロンの手によって彼らは

  荒廃させられる。

 B、怒りの日が近ずいていることを、ペリシテ、モアブ、アモン、エチオピア、ニネベ、に警告するため。

 C、回復の約束をもって忠実な残りの人々を慰めるため。

7、メッセージ

 A、正義は国を高め、罪は国民を辱める。(箴言14章34)。

 B、神ご自身が彼らの不正のゆえに、国々を懲らしめられる。

8、アウトライン

Ⅰ、ユダの怒りの日………1章1ーー2章3節(中を見なさい)

Ⅱ、国々への怒りの日……2章4−15(まわりを見なさい)

Ⅲ、ユダの怒りの理由……3章1−7 (上を見なさい)

Ⅳ、忠実な残りの人々は解放された……3章8−20(先を見なさい)

9、まとめ

 預言者ゼパニヤとヨシヤ王は、二人共、ヒゼキヤの曾曾孫であった(1:1)このようにゼパニヤはダビデ王家の王子であった。彼の預言は、マナセやアモンの治世に始まった邪悪な時代を反映している。それゆえに彼は、きたるべき主の日を、怒り、憤り、問題、悩み、破壊、暗黒、憂鬱の日として見ているのである。

これは、バビロンのもとに荒廃がもたらされて、歴史的に、また地域的にも成就した。その間、神は、ご自分のために忠実な残りの人々を護られた。彼の預言は主イエス・キリストの再臨を預言的に、また最終的に指しており、また教会の護りをも指している。

10、キリストの現れ

 キリストは、ご自身の民に関しては、ねたむ神(1章18、3章8、コリントⅡ11章21節)。そして

怒りの日には(ロマ2章5〜6)、神の審判の執行者として表されている。(ヨハネ5章27節)

関連聖書箇所:ゼパニヤ書

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