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聖書概論

ぜカリヤ書

(2021-02-02)

ゼカリヤ書

1、表題

A、ゼカリヤ=エホバに覚えられている。

B、メシヤの幻の書簡

2、著 者

 回復されたユダの家に対して務めをなした、メシヤの幻の預言者ゼカリヤによって書かれた。

3、年代

A、ゼカリヤの務めは、バビロンから最初の残りの者がもどってきてから、その16年後の始まり、

 約40年間 (BC,540ー480年) にわたっている。

B、1章から8章は、BC,520年から518年の間に書かれ、9章から14章は、BC.490から480年の間に書か

 れた。

4、鍵 語

A、エルサレム …………41

B、ユダ ………    22

C、向かって(1回のみ、他は日本語に訳出されず)…18

D、(主の)宮、家  ………10

E、ねたむ  ………     5

 

5、鍵 句

A、万軍の主  ………    53

B、主の御告げ、主はこう仰せられる。………42

C、その日  …………    21

D、主のことば …………   13

 

5、鍵 節

 6章12−13節 8章1−3節

 

6、目 的

A、未完成の神殿を完成させるために、残りの者達を奮起させるため(ハガイ書と類似)。

B、メシヤの初臨と再臨、そして主の王国の建設について予言するため。

 

7、メッセージ

A、神は主の家をねたむほど愛し、それが回復するのを見張られる。

B、神の全ての目的は、メシヤとその王国のうちに完成される。

 

8、アウトライン

Ⅰ、8つの象徴的な幻            1章−6章

Ⅱ、4つの教訓的なメッセージ        7章−8章

Ⅲ、2つの予言的な宣告           9章−14章

 

9、まとめ

 ゼカリヤは、バビロン捕囚後、ユダで宣教した3人の預言者の中で、2番目の人である。

ハガイのメッセージの本質は、神殿再建の外面的な働きを取り扱って、非難するものであり、ゼカリヤのメッセージは、人々の内面的、霊的変化について、励ましをもたらすものであった。このように、彼らは共に宣教したことが見られる(エズラ5章1節 )。ゼカリヤ書の初めの2部は、神殿が再建されている時に与えられ、部分的にその時成就したものである。第3部は、神殿が再建された後に与えられ、メシヤの時代に流れ込んでいる。

(注)ゼカリヤ書には、全ての他の小予言書をまとめ合わせたものよりも、メシヤについて多くの、特殊な予言がある。

 

10、キリストの現れ

 キリストは、神は覚えておられる方(ゼカリヤ)、枝(3:8、マタイ2:23…ナザレ人)、

神のしもべ(3:8、ピリピ27)打たれた羊飼い(13:7、マルコ14:27)

王…祭司 (6:9〜12、ヘブル5:5、6)霊的な宮の建設者(6:12〜15、マタイ16:18)

そして全地の王(14:9、黙示録19:16)として表されている。

 

 

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