HOME

聖書概論

マラキ書

(2021-01-26)

 マラキ書

 旧約聖書中似て重要な位置を占めている。旧訳の結び。

Ⅰ、性格

 A、鍵語  見よ。わたしは、わたしの使者を遣わす。

 B、鍵句 3章1節

C、大 要

 来るべきメシヤたるキリストの来臨に対する信仰そのものに懐疑的、絶望的になった民の不信仰に対して預言された書。

 なぜ懐疑的に?

虜囚から解放された者が預言者によって一時離れていた神殿再建を続けた。神殿再建のの時にはメシヤが来るという預言があって民は信じていたが直ちには来なかった。

 そこで祖国回復の望みは裏切られたと思った民は極度に懐疑的、不信仰になった。

本書ではマラキはかかる時代の堕落した民族にメシヤ到来の以前に、あらかじめ使者(ヨハネ)を遣わして予言を全うされる事を力説した。マラキは民の罪を指し示し民の悔い改めと立ち返りを促した。

 

Ⅱ、分 割

A、イスラエルのその不信に対する神の愛の不変なることの断言 1章1−5節。

B、背神の民に対する譴責とイスラエルに対する愛 1章6−2章。

1、祭司等の聖なる職分に対する極悪な犯罪。        1章6=2:9節

2、民の不法な雑婚と雑婚、                2章10−17節

 

C、民の希望、即ち神の愛の終局的証明     3章1−4章5節

1、先駆者ヨハネの派遣とそのミニストーリー   3章1節

2、来るべき来臨のイエスとそのミニストーリー  2−6節

3、イエスの来臨直前に於ける民の背神の有様   7−15節

4、不信な中にも忠実に従う者に対する神の配慮  16−18節

5、主の大いなる日とその直前に派遣のエリヤ   4章1−5節 

 

Ⅲ、使 命

 神御自身の不変とイスラエルの対する愛の不変の証明   3章6節、 1コリント1:18節

    待望の書

 

(終わり)  

 

 

← 1つ前の記事 | 1つ後の記事 →