(2020-08-08)
列王記 1
1 性格 A 鍵語 その父ダビデのごとく
B 鍵句 9章4〜9節
”あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正しさをもって、わたしの前に歩み、
わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのおきてと定めとを守るならば”
C 大要
先のサムエル記1がサウル王国樹立、? がダビデの王国建設であったが、列王記1は、ソロモンの
王位継承より南北分裂時代までである。列王記 ? は分裂時代より王国滅亡まで。
その特徴は次の三点にある。
1、記述の方法等について題名の如く王とその治世に重点を置き、分裂時代では、南北の王を比較照
させて出来事を記述する方法をとっている。
2、各王の統治と神に対する態度に鋭い批判を降し、神殿取扱いとエホバ礼拝の忠誠遺憾によって
王の善悪が定められている。
3、歴史的記述の不平均。歴史的に重要な事柄でも詳細に述べてあるのと、無いのとがある。
これは著者の判断によって左右されたのであろう。列王記1、? は神殿中心によって左右されている
といってもよい。
2 著者
不明。伝説的に、エレミヤではないかと言われている。著者は多くの資料の本から列王記上、下を
書いたものらしく、次の三つの書名が挙げられている。
ユダの王の年代記(列王記上15章7節) イスラエルの王の歴代誌(15章31節)
ソロモンの行為の書(11章41節)
尚、著者は予言者であったと一般的に推測される。
3 他の文書との関係
本書は元来、上下一巻のものであったがギリシャ語に訳された時、分割されたものです。
サムエルと歴史的に関連している。
4 分割
列王記1 王国の黄金期、全盛時代 一章ー10章
A 王国の安定 一章ー2章
1、ダビデの老後と哀れむべき姿 1章1〜4節
2、息子アドニヤの謀反 1章5〜9節
3、予言者ナタンと妻バテシバの計略 1章10〜31節
4、ソロモン、任職の脂注がれて王となる 1章32〜53節
5、ダビデ、ソロモンに対して最後の訓戒を与えて他界する。 2章1〜11節
6、ソロモンの王位継承 2章12〜16節
7、ソロモンの国内粛清 2章13〜46節
B 王国の栄誉と栄光 3章〜10章
1、ソロモンの礼拝 3章1〜4節
2、ソロモンの夢に顕現のエホバと知恵の付与 3章5〜3章15節
3、知恵あるソロモンの名裁判 3章16〜3章46節
4、ソロモンの懸命な執政と統治 4章1〜4章28節
5、天下に聞こえたソロモンの叡智 4章29〜4章34節
6、ソロモンの神殿と宮殿の建築 5章〜〜8章
7、ソロモンに再現の神と約束の言葉 9章1〜9節
8、後のソロモンの内治外交政策 9章10〜28節
9、シバの女王の来訪と回答 10章1〜13節
10、ソロモンが手にした莫大な富 10章14〜29節
聖書概論 その2
2 王国の衰退時代 11章〜22章
A 王国の南北分裂 11章1〜12章24節
1、ソロモンの背教と死 11章
2、レハベアベアムの即位と悪政 12章1〜15節
3、王国は南、北の2派に分裂しヤラベヤム、イスラエル十支族の王位に就く
12章16〜24節
B 王国の自滅
1、ヤラベヤム(イスラエル王)の背教と死 12章25〜14章20節
2、レハべアム(ユダ王)の背教と死 14章21〜14章30節
3、度重なるユダ王等の背教 15章1 〜 24節
4、度重なるイスラエル王等の背教 15章25〜16章34節
5、イスラエル王アハブと予言者エリヤ 17章1〜22章53節
aエリヤとザレパテのやもめ 17章
bカルメル山上 エリヤとバアルの予言者との対決 18章
cエリヤに対するアハブの妻イゼベルの迫害とエリシャの召命 19章
d アハブ王、シリヤ王ゲネハナデに勝利を得る 20章
e アハブ王、ナボテのブドウ畑を略奪する 21章
fアハブ王とヨシャパテ王
*登場人物
ソロモン 彼は非常に知恵に満ち、神殿を建築するなど多くの働きをなした。しかし、彼は晩年
神に背きイスラエル王国滅亡の原因を作った。
エリヤ 大予言者でエホバの預言者がほとんど殺された後も、彼はエホバのため、バアルの預言
者たちと戦った。列王記上19章10節。彼は弟子エリシャの目の前で火の車の如き物に
物に乗り天に上げられた。
アハブ 彼は悪王中の悪王であり、その妻イゼベルも熱心なバアル偶像教徒であった。
6、使 命
a 報酬と復讐。信ずる者、従う者には良き報いを与え、信ぜぬ者、従わぬ物には復讐を与え
られる。人物の取り捨て選択、と関連あり。
b 国の栄古盛衰は王にかかっている。
1、神 第一主義が先決問題である。
2、王がその民を如何に愛しているか。レハべアムをみよ。
3、王の良識と実際生活の清さは国の基準である。
7、教訓
最大で神に忠実であったダビデさえ罪を(姦淫と殺人)を犯した。その後のダビデは哀れである。
しかし神は彼を辱めなかった。しかし、その汚点はいつまでも消えなかった。彼の晩年は残光
の生活であった。丁度、太陽が西へ沈んだ後しばらく明るい光が残っているそれであった。
ダビデは良い子供を持たなかった。という事は良いしつけ立派な生活をしなかったという事に
原因がある。列王記上1章6節によるとダビデはその子に対してはほとんど盲目的な愛であっ
て、厳しい態度をとっていなかった。箴言13章24節”『ムチを控える者はその子を憎む者
である。子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる』とある。箴言23章13、14節参照。
ソロモンはきたるべき平和の君、イエス・キリストの予表である。
ソロモンは王国の繁栄をはかった。国の繁栄は戦争の勝利ではなく国民生活の平和にある。
繁栄の王として、ソロモンは優れた資性を持っていた。これが王国の繁栄の一番大きな原因で
あった。しかし彼も偶像崇拝の罪に歩み王国崩壊の原因を作った。
列王記 1
1 性格 A 鍵語 その父ダビデのごとく
B 鍵句 9章4〜9節
”あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正しさをもって、わたしの前に歩み、
わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのおきてと定めとを守るならば”
C 大要
先のサムエル記1がサウル王国樹立、? がダビデの王国建設であったが、列王記1は、ソロモンの
王位継承より南北分裂時代までである。列王記 ? は分裂時代より王国滅亡まで。
その特徴は次の三点にある。
1、記述の方法等について題名の如く王とその治世に重点を置き、分裂時代では、南北の王を比較照
させて出来事を記述する方法をとっている。
2、各王の統治と神に対する態度に鋭い批判を降し、神殿取扱いとエホバ礼拝の忠誠遺憾によって
王の善悪が定められている。
3、歴史的記述の不平均。歴史的に重要な事柄でも詳細に述べてあるのと、無いのとがある。
これは著者の判断によって左右されたのであろう。列王記1、? は神殿中心によって左右されている
といってもよい。
2 著者
不明。伝説的に、エレミヤではないかと言われている。著者は多くの資料の本から列王記上、下を
書いたものらしく、次の三つの書名が挙げられている。
ユダの王の年代記(列王記上15章7節) イスラエルの王の歴代誌(15章31節)
ソロモンの行為の書(11章41節)
尚、著者は予言者であったと一般的に推測される。
3 他の文書との関係
本書は元来、上下一巻のものであったがギリシャ語に訳された時、分割されたものです。
サムエルと歴史的に関連している。
4 分割
列王記1 王国の黄金期、全盛時代 一章ー10章
A 王国の安定 一章ー2章
1、ダビデの老後と哀れむべき姿 1章1〜4節
2、息子アドニヤの謀反 1章5〜9節
3、予言者ナタンと妻バテシバの計略 1章10〜31節
4、ソロモン、任職の脂注がれて王となる 1章32〜53節
5、ダビデ、ソロモンに対して最後の訓戒を与えて他界する。 2章1〜11節
6、ソロモンの王位継承 2章12〜16節
7、ソロモンの国内粛清 2章13〜46節
B 王国の栄誉と栄光 3章〜10章
1、ソロモンの礼拝 3章1〜4節
2、ソロモンの夢に顕現のエホバと知恵の付与 3章5〜3章15節
3、知恵あるソロモンの名裁判 3章16〜3章46節
4、ソロモンの懸命な執政と統治 4章1〜4章28節
5、天下に聞こえたソロモンの叡智 4章29〜4章34節
6、ソロモンの神殿と宮殿の建築 5章〜〜8章
7、ソロモンに再現の神と約束の言葉 9章1〜9節
8、後のソロモンの内治外交政策 9章10〜28節
9、シバの女王の来訪と回答 10章1〜13節
10、ソロモンが手にした莫大な富 10章14〜29節
聖書概論 その2
2 王国の衰退時代 11章〜22章
A 王国の南北分裂 11章1〜12章24節
1、ソロモンの背教と死 11章
2、レハベアベアムの即位と悪政 12章1〜15節
3、王国は南、北の2派に分裂しヤラベヤム、イスラエル十支族の王位に就く
12章16〜24節
B 王国の自滅
1、ヤラベヤム(イスラエル王)の背教と死 12章25〜14章20節
2、レハべアム(ユダ王)の背教と死 14章21〜14章30節
3、度重なるユダ王等の背教 15章1 〜 24節
4、度重なるイスラエル王等の背教 15章25〜16章34節
5、イスラエル王アハブと予言者エリヤ 17章1〜22章53節
aエリヤとザレパテのやもめ 17章
bカルメル山上 エリヤとバアルの予言者との対決 18章
cエリヤに対するアハブの妻イゼベルの迫害とエリシャの召命 19章
d アハブ王、シリヤ王ゲネハナデに勝利を得る 20章
e アハブ王、ナボテのブドウ畑を略奪する 21章
fアハブ王とヨシャパテ王
*登場人物
ソロモン 彼は非常に知恵に満ち、神殿を建築するなど多くの働きをなした。しかし、彼は晩年
神に背きイスラエル王国滅亡の原因を作った。
エリヤ 大予言者でエホバの預言者がほとんど殺された後も、彼はエホバのため、バアルの預言
者たちと戦った。列王記上19章10節。彼は弟子エリシャの目の前で火の車の如き物に
物に乗り天に上げられた。
アハブ 彼は悪王中の悪王であり、その妻イゼベルも熱心なバアル偶像教徒であった。
6、使 命
a 報酬と復讐。信ずる者、従う者には良き報いを与え、信ぜぬ者、従わぬ物には復讐を与え
られる。人物の取り捨て選択、と関連あり。
b 国の栄古盛衰は王にかかっている。
1、神 第一主義が先決問題である。
2、王がその民を如何に愛しているか。レハべアムをみよ。
3、王の良識と実際生活の清さは国の基準である。
7、教訓
最大で神に忠実であったダビデさえ罪を(姦淫と殺人)を犯した。その後のダビデは哀れである。
しかし神は彼を辱めなかった。しかし、その汚点はいつまでも消えなかった。彼の晩年は残光
の生活であった。丁度、太陽が西へ沈んだ後しばらく明るい光が残っているそれであった。
ダビデは良い子供を持たなかった。という事は良いしつけ立派な生活をしなかったという事に
原因がある。列王記上1章6節によるとダビデはその子に対してはほとんど盲目的な愛であっ
て、厳しい態度をとっていなかった。箴言13章24節”『ムチを控える者はその子を憎む者
である。子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる』とある。箴言23章13、14節参照。
ソロモンはきたるべき平和の君、イエス・キリストの予表である。
ソロモンは王国の繁栄をはかった。国の繁栄は戦争の勝利ではなく国民生活の平和にある。
繁栄の王として、ソロモンは優れた資性を持っていた。これが王国の繁栄の一番大きな原因で
あった。しかし彼も偶像崇拝の罪に歩み王国崩壊の原因を作った。
関連聖書箇所:列王記上