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礼拝メッセージ

ナルドの香油

(2010-02-28)

リストは,すべての人の贖いの代価として、御自身をお与えになりました。
これが時至ってなされたあかしなのです。    (第一テモテ2章6節)

 Whe gave himsclf as a ransom for all menーthe testimony given in its proper time.

              (1 timothy 2 : 6 ) New Intenational Verrsion

 

一、十字架につける計画(マタイ26章1−5節)

  イエスは,弟子たちに終末についてお話になってから、ご自身が二日後の過ぎ越し の祭りの時に十字架につけられるために捕らえられることを予告なさいました。事実その頃、祭司長や長老たちが大祭司の家の庭に集まって,イエスをだまして 捕らえ,殺そうと計画していたのです。イエスを殺すことは、自分たちの計画である、と祭司長たちは思っていたことでしょう。しかし、主イエスの死は,それ 以前からの父なる神のみこころであったのです。イザヤ 53章10節を読みましょう。イエスは祭司長たちの企みを知りつつ、自ら進んで神のみこころを遂げようとしておられたのです。

二、高価なものをささげる(マタイ26章6ー13節)

  さて、十字架の出来事があと数日に迫っていたある日、イエスはシモンの家に招かれていました。その晩餐の席で、一人の女性が高価な香油が入った壷を持って イエスに近づき、その香油をイエスの頭に注いだのです。この唐突な行為に、弟子たちは驚いて非難を始めました。8、9節を読みましょう。

『もっ たいない。これを売れば貧しい人たちを大勢助けることができたのに』この弟子たちの非難と異なり、イエスは,この女性のささげものを喜んで受け入れられま した。10ー12節を読んで下さい。一見もっともらしいことを言う弟子たちですが、実際にその香油が自分のものであったら、彼らは,自分たちの言葉通りそ れを売って貧しい人々に施したでしょうか。それは、はなはだ疑問です。

イエスは、私たちの言葉や行いよりも,それを生む私たちの心をご覧になるお方です。イエスは,弟子たちの心を見抜いて11節にあるように、貧しい人たちを助けることはいつでもできるではないか、と指摘されたのです。

  女性は,いつも主イエスの言われることを注意深く聞き、心に留めていたので,その死が迫っていることを感じ取っていました。そして今自分が主イエスに対し てできる最善のことをしたのでした。外側に現れる姿や行いが,周りから見て愚かだったり意味がないように映ろうとも,心から主を愛する思いでささげ奉仕す るならば、主はそれを喜んで下さいます。女性の行いは、はその時はそれほど深く考えず、無我夢中でしたかもしれませんが、それが図らずも主の葬りの備えの 行為となり13節のとおり,後々に時代まで、みこころにかなった貴い行為として語られるようになったのです。

 三、わずかなもので裏切る(マタイ26章14−16節)

 ユダは、そっと弟子たちのそばを離れて,祭司長たちのもとを訪れ、イエスを金で引き渡す相談を持ちかけました。

銀貨30枚とは、先ほどの女性の香油の値段よりはるかにわずかな金額でした。このようにして,イエスに対する父なる神のご計画は着実に進められていったのです。

関連聖書箇所:マタイ福音書

福音の出来事:マリヤの香油

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