ヨナ書
1、性格
A、鍵語 『立って、あの大きな町ニネベに行き、(1;2節)
B、鍵句 『まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も
もわきまえない12万以上の人間と、数多くの家畜がいるではないか。』(4:11節)
C、大要
1、時期
本書の著者はヨナ 北朝イスラエル・ヤラベヤム一世の時、丁度アモスの時代でホセアの初期(ヨナの
存命中)BC783〜743年=列王下14:25参照、生まれた時などは、はっきり分からないがその
予言はこの時期より少し前であろう。
2、本書の文体
ヨナ書はおよそ預言書らしくなく特有の文体を持っていない。歴史書のようであるがまさしく預言書で
ある。1;2、3節 こじつけがましくなくむしろ自然味にあふれている。
3、歴史的背景
アモス、ホセア、の歴史的背景と同一。本書の預言、歴史的物語の舞台はユダヤ人ではなく異邦人である。
ニネベに対しての預言、歴史的叙述である。列王下14:23〜27
Ⅱ、分 割
A、神がニネベの悔い改めにヨナを預言者として任命=1:1、2節。
B、ヨナの不従順と逃避の絶対不可能な神の御手 1:3〜17
C、ヨナの懺悔の祈り 2章
D、ヨナの従順とミニストリー 3章1−4節
E、ニネベの覚醒と悔い改め、 3章5〜10
F 、ヨナの怒りと神の訓戒 4章
Ⅲ、使 命
1、神はユダヤ人なぜ選ばれたかという目的がわからなかった。神はそれが間違いであるとを知らしめた。
(ガラテヤ3:14節)
2、神の愛が全てのの民に望んでいること。
Ⅳ、教 訓
*ヨナが三日三夜、魚の中。 イエス・キリストの死の事実・葬り、復活、イエス・キリストご自身の型。
*パウロは常にヨナのことを意識していたに違いない。コリント⑴ 15:3、4節
イエスご自身もヨナのことを御自分の型としていっておられる。マタイ12章38〜42節
*ヨナはイスラエル人の典型である。彼が逃げたのは恐れたからではない。
彼の怒り=彼は異邦人が嫌いであった。異邦人が悔い改めて滅ぼされなかった。
終わり
関連聖書箇所:ヨナ書
聖書箇所
フリーワードで全記事を検索