Ⅰ 性 格
A、鍵 語 日の下に
B、鍵 句 12:18 神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。
c、大 要
1、本書は一人の人の人生回顧録である。文体は物語的なことが一つも無く詩調そのものを及びた知恵文学
的な知恵文学的な詩歌である。
2、本書は一人の人が神なき人生経験の虚しさを哀愁をもって述懐した懺悔禄である。
3、本書は性格的にはヨブ記と異ならず人の世にある生活の虚しさを述べて呪うがが如くさえ見受けられる
ところが共通している。箴言と性格を同じゅうする所が多い。
Ⅱ、著 者
ソロモン 列王上4章、9章、10章、
Ⅲ、他書との関係
間接的にはヨブ、箴言、
Ⅳ、分割
A、緒言 Ⅰ:1〜3節
問題の提出ー 本書の主題たる人生の空虚の端的な説明。
B、問題の実証的な説明、Ⅰ:4〜2:1
1、化学の分野で Ⅰ:4〜11、
2、知恵と知識をもって〜〜結果虚しくかえって苦悩 1:12−18節
3、快楽をもってーー虚しくして何も益なし 2:Ⅰ〜18節
a、 逸楽 2:1
b、笑うことによって 2:2
c、飲酒 2:3
d、建築 2:4
e、庭園 2:5、6
f、妻子、召使い、家畜 2;7
g、金銀、財宝、音楽、妻妾、2:8
k、全てが空にして何ら益なし、2:9〜11
4、唯物論 2:12〜26
5、宿命論 3:Ⅰ〜15
6、ヒトと動物の運命に相違なき事 3:16〜22
7、社会悪の描写 4:Ⅰ〜16
8、不敬虔な信仰 5:1〜8
9、富有 5:9〜6:12
10、倫理、道徳 7:Ⅰ〜12:12
C、究 極 12:13、14
Ⅰ、人の本分 人生の主目的 12:13
2、神は人生の裁決者 12:14
ⅴ、本書は神なく何らの定まりもなく歩む人生をわきまえもなき、世の人々に人生の何たるかを的確に教え
ている。
B、人生の主目的は12:13にある通り、又は12:1にある通り、まず神を知ることの必要を本書は使
命として強調している。
神 観
1、超越絶対の神たること。 5:2
2、神の全知全能=神のなす業は全く、人間のなす業を超えている。3:14、8:17
3、神は創造の神であるばかりではなく今なお働きつつある神である。12:1、3章
4、神はことの初めにして終わりなる方。12:7、14節
人 間 観
Ⅰ、神は人を善にして造る。 7:29、
2、人は皆罪人なり 7:20、
3、男より婦人の方がより悪い 7:26、27、
4、しかし、帰する所は同じで何ら変わる所がない。3:18〜20、
5、人間とは?チリと霊魂 12:7
6、人間が動物より優れている点。またその違い。3:11、
ⅵ、本書中特質すべき言葉
日の下にーーー29回
空の空ーーー39回
神ーーーー 40回
天が下にーーー3回
地にーーーー7回
益ーーーーー13回
伝道者の書終わり
聖書箇所
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