救いの時

 マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。     (マタイ1章21節)

一、定めの時(ガラテヤ4章4、5節)
 神は、救い主がお生まれになる時を、きちんと定めておられました。4節を読みましょう。神は、救い主を『女から生まれた者』『律法の下にある者』とされました。これは、神であるお方がへりくだり、人となって生まれ、人として生きるようになさったということです。これがイエス・キリストです。イエスは神の御子、救い主であるのに、ごく普通の女性マリヤから生まれ、罪以外の点で、私たち人間と同じように地上を歩まれました。しかし、なぜ、そのようになる必要があったのでしょう。5節を読みましょう。
救い主は、私たち罪人を救うために、人と同じになってくださったのです。そして、罪のないこの方が私たちの罪を背負い、その罪を受けてくださいました。
 このことを信じる一人一人が、神の子供とされるのです。
二、救い主誕生の知らせ(マタイ1章18−25節)
 神はご計画に従って、ダビデの家系のヨセフを救い主の父親として選んでおられました。
しかし、ヨセフは婚約者マリヤが結婚前に身ごもったことを知り、悩んでいました。そこに御使いが現れました。20−23節を読みましょう。ヨセフは、マリヤが身ごもったのは聖霊によることであり、生まれる子は救い主であるという御使いのことばを信じてマリヤと結婚しました。そしてその子が生まれると御使いの言われた通り「救い」を意味するイエスという名をつけました。
三、預言成就に用いられた施政者(ルカ2章1−20節)
 ヨセフとマリヤを救い主の両親にお選びになった神は、ローマ皇帝アウグストをも、ご計画のためにお用いになりました。皇帝が住民登録を命じたので、ナザレにいたヨセフは、
先祖が住んでいた町ベツレヘムに向かうことになりました。このことによって『救い主はユダのベツレヘムで生まれる』という預言が成就することになったのです。神は、私たち人間の歴史を支配し、あらゆる人や出来事を用いながら、ご自身の計画を進めるお方です。
 こうして救い主イエスは、ベツレヘムの家畜小屋でひっそりと生まれました。この二ユースを一番初めに聞いたのは、身分が低く、人から賎しめられていた羊飼いでした。
10−12節を読みましょう。全世界のすべての人のために救い主がお生まれになったという、待ちに待った喜びの知らせでした。
 神は私たち罪人を救うために、このような壮大な御計画を進めてくださいました。神であるお方が人となってこの世に来てくださったことを心から感謝し、この知らせを、今日しっかり受け取りましょう。

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