サムエルの祈り

 『主よ。お話ください。しもべは聞いております。』(?サムエル3章9節)

 サムエルは、成長して神と人とに愛された(2章26節)。神に祝福され、心身ともに健やかに成長した。エリの息子たちの生活は乱れ、神の前に罪を犯した。

一、主の声を聞く(?サムエル3章1ー9節)
 少年サムエルが主の宮で寝ている時、主はサムエルを呼ばれ、彼は『はいここにおります』と答え、サムエルはエリに呼ばれたと思ったが、エリは『わたしは呼ばない。帰って、おやすみ』と言いました。このようなことが三度もあって、エリは初めて主がサムエルを呼ばれたのであることを悟った。そこで、今度呼ばれたら『主よ。お話ください。しもべは聞いております』と答えるようにアドバイスした。
『そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった』とあるように、神のことばが絶えて久しかった。それだけに、サムエルが主の声を聞いたことには、大きな意味があった。

二、主のことばを聞く(?サムエル 3章10ー15節)
 主は、サムエルに語って言われた。12、13節を読みましょう。
エリははりっぱな祭司ででしたが子供たちの罪を放置していた。それはいつの時代でも宗教家が心しなければならないことである。その罪は、どのような犠牲によっても償うことのできないものであった。
 サムエルは、厳しい主のことばを、エリに告げることをためらった。彼は幼く、祭司エリを尊敬していた。しかし、主のことばを聴いた者は、その内容がどのように厳しくても、そのまま語らねばならない。

三、主のことばを告げる(?サムエル3章16—21節)
 エリに促された『サムエルは、すべてのことを話して、何も隠さなかった』それはつらい、勇気のいることであった。預言者は神のことばをすべて、真実に語らなければならない。サムエルは、幼かったが、すでに主の預言者であった。それは今日においても同じで
、私たちは主の福音を、そのままつたえなければならない。
 えりの態度は立派であった。『その方は主だ。主のみこころにかなうことをなさいますように』彼は,主のさばきのことばを素直に受け入れ、神のさばきに素直に従うことを表現した。弁明したり、自分を責めるようなことをしなかった。そこに祭司エリの優れた信仰があった。彼は、自らの息子たちの罪を認め、神の裁きを率直に受け入れたのである。このようにして、サムエルは神のことばを告げる預言者としての働きを初めて行い、イスラエルのすべての者は、彼が主の預言者であることを知った。そして、主のことばが人々に、広く伝えられるようにようになった。

*9月23日    サムエルの祈り        サムエル前書3章

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