バンクーバー便り(2011/2)

大変ご無沙汰いたしました。こちらはクロッカスが咲き出し、水仙の芽がグッと伸びだしました。そして何よりも日が長くなったことが、春が確実に近くなっていることを感じさせてくださいます。長 いご無沙汰で、ご心配かけました。ただ、このバンクーバー便りがある一般のメルマガに転載されないことになりましたので、ついつい書く気が起きなくなって しまったという次第です。いつも愛読していてくださった方々にはまことに申し訳ありませんでした。この1月末に例年のごとく“ミッションフェスト”がダウ ンタウンのカナダプレースで開かれました。今年も2万人を越える参加者があり盛会でした。五人のメインスピーカーが立てられ、力強い講演がなされました。 その中の一人は若い韓国人牧師でした。彼は日本への韓国人宣教師で名古屋に住んで宣教に励んでいるということで、大変興味深く聞くことにいたしました。彼 はいかにも韓国人牧師らしく、非常に情熱的に、又感情的に説教いたしました。まず自分がどうして日本への宣教に導かれたかを語りだしました。自分の祖父と 父親から聞いたという、戦時中の日本軍の残虐行為の写真を大型スクーリーンに映写し、韓国教会がいかに迫害されたかをそれはそれは克明に説明いたしまし た。彼はその憎き日本へキリストの“敵をも愛せ”の言葉に従い宣教師になることを決断したとのこと。そして今に至る日本の社会は混乱に混乱が重なり、大変 な混沌状態になっておりキリストの福音が必要であることを訴えました。そして現代の日本の若者の道徳は地に落ちている、若い女性の半数近くは“プロスティ チューツ”だ!街には“ポルノ”が氾濫していると叫びました。日本人の私も聞いていてよい気持ちにはなれませんでした。“プロスティチューツ(売春婦)” とは言いすぎだと思いました。もし言うなら“フリ−セックス”という言葉を使ったらよかったのではないか、私どもの教会からも何人か参加しましたが、ある 人は、その牧師の言うように、日本人は日本の残虐行為を知らなさ過ぎる、日本人は罪を悔い改めなければならないと思うと答えました、他の日本人は皆気持ち が悪くなり気分を害して帰途に着きました。バンクーバーという外国の町で、外国人から日本の汚点を日本人だけでなく、日本人以外の人々が断然多いところで 暴露されるとは、恥ずかしいという思いよりも何か反発したいような気になってしまったのは私だけではなかったと思います。実際日本へ行く度に私は多くの人 々に会いましたが、私の経験では皆、親切で真面目な人ばかりでした。そして、この真面目さが逆に日本人を福音から遠のけているのではないかと思うのが私の 考えなのですが、、、、さて今年ももう3月になろうとしています。私は今年も6月の“オルホード説教ゼミナー”参加のため日本に行こうと計画 いたしております。具体的な期日は6月15日−7月4日(ゼミナーは6月21日−24日於兵庫県丹波篠山)を考えております。その間もし、ご要望がありま したら、説教奉仕、サキソホン演奏などさせていただきたいと思っております。皆様にその折ご面会できることを楽しみにしています。これからも『バンクー バー便り』を書かせていただこうと思いますのでよろしくお願いいたします。

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