マラキ書
1、表題
A・maraki・(マラキ)=エホバの使者、私の使者、
B・主の使者の書簡
2、著 者
回復されたユダの家に対して、務めをなした旧約最後の預言者で、主の使者の預言者マラキによって書か
れた。
3、年 代
A、マラキの務めは、ネヘミヤが回復されたユダの国家を治めていた約25年間(BC,435〜410年)にわたっている。
B、BC435年から410年の間に書かれた。旧約聖書の中で最後に書かれた書簡である。
4、鍵 語
A、どこに、どのようにして、なぜなの、………13
B、呪い、呪われる。 7
C、契約 6
D、裏切り …… 5
鍵 句
A、主は仰せられる、主の御告 ……25、
B、万軍の主 ………24、
5、鍵 節
3章1節 3章9−10節
6、目 的
A、残りの者達が、神殿を軽視した事を叱責するため。
B、祭司達が神殿を汚したことを叱責するため。
C、メシヤの約束で、忠実な残りの者達を勇気づけるため。
7、メッセージ
A、偽善の罪は、心をかたくなにし盲目にする。
B、従順は祝福をもたらし、不従順は呪いをもたらす。
8、アウトライン
Ⅰ、祭司達へのメッセージ(宗教的) 1章1−2章9節
Ⅱ、人々へのメッセージ(社会的) 2章10−17節
Ⅲ、忠実な人々へのメッセージ(道徳的) 3章ー4章
9、まとめ
マラキは、バビロン捕囚後、ユダで宣教した3人の預言者の中で、最後の人である。ハガイとゼカリヤは、神殿の再建に失敗したことで、人々を叱責するためつかわされた。それから約70年後にマラキは、神殿の礼拝に関する祭司達や人々の怠慢、不敬虔、形式主義を非難するために送られた。彼は質疑応答の方法でこれを行なった。(この書には少なくとも23の質問がある)。マラキは祭司達が主の使者であることを指し示し(2章7節)新約聖書の最初の使者バプテスマのヨハネ(マラキ3章1節前半、マルコ1章2節)と、また新しい契約の使者であるメシヤ(3章1節 後半を指している旧約の預言者の中で最後の使者であった。
(注)マラキとバプテスマのヨハネの間には沈黙の400年がやってくる。
10、キリストの現れ
キリストは、新しい契約の使者、主の精錬者、そして潔め主(3章1ー3、マタイ3章11節、
また宮の浄め主(ヨハネ2章13−17節、マタイ21章12ー14節、)として表されている。
マラキ書(2)
旧約聖書中似て重要な位置を占めている。旧訳の結び。
Ⅰ、性格
A、鍵語 見よ。わたしは、わたしの使者を遣わす。
B、鍵句 3章1節
C、大 要
来るべきメシヤたるキリストの来臨に対する信仰そのものに懐疑的、絶望的になった民の不信仰に対して預言された書。
なぜ懐疑的に?
虜囚から解放された者が預言者によって一時離れていた神殿再建を続けた。神殿再建のの時にはメシヤが来るという預言があって民は信じていたが直ちには来なかった。
そこで祖国回復の望みは裏切られたと思った民は極度に懐疑的、不信仰になった。
本書ではマラキはかかる時代の堕落した民族にメシヤ到来の以前に、あらかじめ使者(ヨハネ)を遣わして予言を全うされる事を力説した。マラキは民の罪を指し示し民の悔い改めと立ち返りを促した。
Ⅱ、分 割
A、イスラエルのその不信に対する神の愛の不変なることの断言 1章1−5節。
B、背神の民に対する譴責とイスラエルに対する愛 1章6−2章。
1、祭司等の聖なる職分に対する極悪な犯罪。 1章6=2:9節
2、民の不法な雑婚と雑婚、 2章10−17節
C、民の希望、即ち神の愛の終局的証明 3章1−4章5節
1、先駆者ヨハネの派遣とそのミニストーリー 3章1節
2、来るべき来臨のイエスとそのミニストーリー 2−6節
3、イエスの来臨直前に於ける民の背神の有様 7−15節
4、不信な中にも忠実に従う者に対する神の配慮 16−18節
5、主の大いなる日とその直前に派遣のエリヤ 4章1−5節
Ⅲ、使 命
神御自身の不変とイスラエルの対する愛の不変の証明 3章6節、 1コリント1:18節
待望の書