箴 言:
1、表 題
A、 Proverb< 箴言 >=比較
B、教育の書巻、
C、知恵の書巻、
2、著 者:
多分最後の2章以外は、ソロモンによって書かれ、また集められた(列王Ⅰ、4:32、伝道12:9)
3、年 代:
大部分はソロモンによって書かれた(約B,C,950年)。しかし、ヒゼキヤ王(約715年:25:1参考)の時まで完成しなかった。
4、鍵 語
A、知恵、思想、悟り、すぐれた知性…………………124
B、愚か、愚か者、愚かな者…………………………… 97
C、心……………………………………………………… 85
D、悟り、英知、分別、理解、聡明、
思慮、利口、正義、わかる………………………… 66
E、知識、………………………………………………… 42
F、凝らしめ、戒め、訓戒……………………………… 27
G、公義、公正、正義、さばき、さばく……………… 18
鍵句:
A、”主を恐れること”…………………………………… 16
5、鍵 節:
1:7、 9:10、
6、目 的:
A、書巻の目的は、1:2−6節に明確に語られている。
B、この悪の世界で、毎日の生活の中でのいろいろな分野に、神の知恵を適応させることを表すため。
C、知恵と愚かさを定義し、対照するため。
7、メッセージ:
A、敬虔なクリスチャン生活は、1:2−6節に明確に語られている。
B、知恵の結果は、愚かさの悪の結果よりはるかにまさっている。
8、アウトライン:
Ⅰ、序………目的………………………………………1:1−7
Ⅱ、”わが子”への知恵のことば……………………1:8−9:18
15の教訓的詩の結果
Ⅲ、ソロモンの箴言…………………………………10章ー22:16
375句の個々の箴言の結集
A、対称的箴言………………………10−15章
B、完成形と比較形箴言………16章−22:16
Ⅳ、知者のことば………………………………………22:17ー24:34
35の箴言と短い詩の結集
Ⅴ、ヒゼキヤによって集められた箴言………………………25−29章
127の箴言
Ⅵ、アグルのことば………………………………………………30章
Ⅶ、レムエルのことば…………………………………………31:1−9
Ⅷ、アクロステック的 有徳の女性……………………………31:10ー31
9、まとめ:
”詩篇は霊的生活のためのもの、箴言は実際的生活のためのものである”と言われている。この書巻には、預言は含まれず教理もわずかしか無いが、そのかわり教訓的書巻として日常の生活に神の知恵を適用させている。悪友、不道徳、不摂生、口論、うそ、商いでのたくらみ、わいろを取るなど、事柄について警告している。また怠け心、不精、誇り、貪欲等を非難し、貧しい人々に寛大であることを命じている。さらに、主を恐れること、子供が両親にに従うこと、両親は正しく子供たちを訓練する義務があり、そして家庭における婦人の役割を教えている。そして家庭における婦人の役割を教えている。そしてまた、社会に出ようとする青年にための特別な教訓が含まれているのである。
10:
キリストは神の知恵(コリント前1:24、30)、”知恵と知識との宝が全て隠されている方”(コロサイ2:3)として表されている。特に知恵が人格化されて語られている部分に注意せよ(1:20−33、8:1−36)。
アクロススティック的とは? 各行頭の文字をつづるとヘブル語のアルァベットでできた詩にいく。
箴 言
1、性格
A、鍵語 畏敬と正義
B、鍵句 9章10節=
主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。
C、大要
1、本書は英語によると(諺の書)又は知恵の書と呼ばれている。
2、先の詩篇は礼拝を主体とした信仰の書であったが、本書は信仰にたった実践倫理道徳を主体とした
行いの書である。
3、日本語の箴言に相当するヘブル語はマアーシャルと言いその語義は類似、又は比較を意味し、それは
一つの事実をもって代表、又は対照せしめる短い対句的なことを言う。
4、本書は人生に於ける経験の鏡である。我々凡人の経験する実際的な事柄を知恵をもって詩的に簡明に言
たくみに用いて表現し民衆の最も単純な者にも理解され又、記憶されやすいものとなっている。
Ⅱ、著 者
本書は無論、聖書の一巻として霊感として書かれたものには相違ないが、作者は1個人にとどまらない。
一般にソロモンの箴言と唱えられてソロモン一個人の著作と言われているが、事実はそうではなく数人による合作である。
Ⅲ、他書との関係
詩篇 ー 信仰そのもの ー ダビデ ー ロマ書
箴言 ー 律法的な行い ー ソロモンー ヤコブ
Ⅳ、分 割
2種類
題目による
名前により(さとき者、愚かな者)
一般的な方法による分割、
1、箴言の緒言 1章1−6
2、ソロモンの箴言 第1集、7−9章、「我が子」ー14回=この言によって新しい教えの区切りになっ
ている。
A 1:8、9節
b 10−14
c 15−33 知恵の賛美
d 2:1ー22
e 3:1−10
f 11ー20
g 3:21ー35
h 4:1ー9
i 10ー19
j 20ー
k
u 6 章1−15
v 20ー35
w 7章1ー9章18
3、ソロモンの箴言 第二集 10;1ー22:16
世俗生活に関する箴言=富は生活上きわめて便利である。
13:8 14:20、24 19:4、 22:7
4、ソロモンの箴言 第三集 22:17〜24:22
知恵ある者の言、
5、ソロモンの箴言、第四集 24:23〜34
知恵ある者の言、
第三集の補遺的なものとして
6、ソロモンの箴言、第五集 25:1〜29:27
ヒゼキヤ王に属する賢人等が集録したもの
第二集にほぼ同一
7、ヤケの子アグルの語なる箴言 30章
8、レムエル王の言(レムエルの母レムエルに教えた言)31章
ⅴ、使 命
人の計量は持てる知識、受ける教育によらない。彼が如何にそれらをうまく実際的に生かしているかの力、
即ち知恵による。
ⅵ、教 訓
A、神 観
1、神が宇宙の創造主。3:19節
箴言の著者はすべて実際的な宗教の人である。詩篇とは非常に趣を異にするがその結論となるもの
すべて同一である。
2、神の霊人にのぞむ。1:23 神の霊は把握的
3、恩恵と懲罰の神。2:21、22 11:18、22:8、24:20、
B、箴言の人間観
1、人は各自、個性が異なるも、総体的には何ら異なるものではない。互いに共通している。
27:19、ロマ3:9〜 創世記6:5、あらゆる種類の人々に教えている。