レビ記

レビ記: 

1、表 題:

A、Leviticus(レビ記)=レビびとに関する事柄。

B、”主は呼び寄せ”……ヘブル語原(1:1)

C、”レビ人の書巻”…… 70人訳聖書の書名

D、礼拝の書巻。

E、近づく方法(approach)の書巻。

2、著 者:

 モーセによって書かれた。

3、年 代:

A、イスラエル民族がエジプト脱出後、2年目の第1月の約1ヶ月間にわたっている。

B、B,C,1439年頃に書かれた。

4、鍵 語:

A、Offering(293), Sacrifice (45), ObIation(10)  ささげ物、いけにえ、奉納物………348

B、prierst(s) 祭司(たち)………………………………………………………………194

C、Ciean(46)きよい、UncIean(129) 汚れる、汚れた、汚れている…………………175

D、HoIy(94) 聖、聖なる、聖なる者、Sanctify(23)聖別、聖なる、HaIIow(8) 聖別、

  聖別する、Sanctuary(12)聖所(いずれもヘブル語源同じ)……………………137

E、BIood 血、……………………………………………………………………………… 84

F、Atonemet 贖い………………………………………………………………………… 49

G、Redeem(ed,tion) 買い戻す、買い戻し………………………………………………… 30

5、鍵 節:

   19:2

6、目 的:

A、神に近ずく正しい道をイスラエルに与えるため。

B、ささげものやいけにえに関する祭司の務めを指導するため。

C、きよいものと汚れたものの区別を明確にするため。

7、メッセージ:

A、神は聖なるお方である。

B、仲介している祭司が贖いのために、血のいけにえを捧げることにっよってのみ、神に近ずくことができる。

8、アウトライン:

Ⅰ、いけにえをとおして神に至る道…………………………1−16章

   ささげもの・祭司職・きよめ

Ⅱ、聖別をとおして神と共に歩む……………………………17−27章

   人々・祭司・祭・所有地

9、まとめ:

 創世記において私たちは人間の破滅を見、出エジプト記では人間の贖いを見、そしてレビ記では人間が礼拝するのを見るのである。また、創世記では礼拝する人を見、出エジプト記では礼拝する場所を見、レビ記では礼拝の方法を見ることができる。出エジプト記では幕屋が描写され、また建造され、そして、レビ記においていけにえと祭司職の務めの指示が紹介、分類されている(1−10章)。次に祭司達の生活のあらゆる分野にわたる律法と規則が与えられている。これらの律法は民の霊的・道徳的・肉体的および、儀式的生活に関するものである(11−22章)。それに、この書巻は、過越の祭り、ペンテコステ、仮庵の祭り、安息日やヨベルの年のような宗教上の儀式、そして誓い、什一献金、ささげ物等に関連する律法を与えて終わっている(23−27章)。

10、キリストの現れ:

 キリストは、私たちのいけにえとささげもの(ヘブル10:12)、また、私たちの罪のために彼の血のよって贖いをしておられる(ヘブル9:14)、私達の聖なる大祭司(ヘブル7:26)として表されてもいる。このようにして彼は、

私たちにとって神に近づく道である(ヘブル7:25)。


レビ記

1、性 格
A、鍵 語 聖 潔と贖罪 聖潔=87回  贖罪=45回
 B、鍵句 11章45節  我聖ければ汝等潔くなるべし17章11節 血はその中に生命あるが故に贖罪をなすものなればなり。
    
C、大要 レビ記は礼拝の書である。
救われた霊に神との礼拝を教える。
贖われた者がいかに噛みに近づくべきか、何をなすべきかの規則、順序、形式、を教えるもので信者生活に基礎が礼拝によらなければならないことを本書は教えている。
           
 D、見方 
聖書中他の書にも勝って無味乾燥な書物として、レビ記 ほど無視された書物はない。それほど、私たちにとって得る所、教える所はないであろうか。 見方のよっては直接、キリストを教える材料の豊にあ るということもできる。

2、著者 ……モーセ 使徒7章37、38節
モーセの5巻中第3番目の書である。
内容は直接 神が語られたものである。
それは内容自身が証明している。

3、他の文書との関係

A、創世記と出エジプト記が続き相互に綿密な関係を保ったと等しく出エジプト記の後に続くものとして創世記、出エジプトとも非常な関連を持つものである。
言い換えると創世記、出エジプト記の進展をさらに拡大したものである。
創世記?人の堕落
出エジプト記?神の贖い
レビ記 ? 礼拝(神との交わり)
       
B、新約のヘブル書と同類、同型の書である。

4、分割, 
大体四つに区分できる。
A、5種類の礼物,犠牲  1章?6章7節まで
1、燔祭  1章  神性、全きもの。
2、素祭  2章  人性。
3、酬恩祭 3章  中保者のキリスト イザヤ9章=平和の君
4、罪祭  4章  人の本質的罪を負ったキリスト。罪のイエス 
 5、けん祭 5章?6章7節 罪の呪いを受けたキリスト。呪いのイエス
      * めぐみにより信仰によりて救われたり。
 
B、 犠牲の律法  6章
 C、 祭司職        8章?10章
 1、祭司は召命されなければならぬ。8章1ー5節召命は永遠に変わることなし。
 2、聖 潔  8章6節
  3、着 衣  8章7ー13節
 4、贖罪  8章14?29節  オリーブ油
 5、油注ぎ  8章30節
 6、食物   8章31?36節
 7、奉仕   9章 自己否定の上に立ち、
  8、失敗と怒り 10章 アロンの二人の子死ぬ。

D、  聖潔の掟    11章?16章
1、選民の食う食物は聖き食物であらねばならない。11章
2、身体の聖さ(出産、癩病、等)12章1ー14章32節
3,聖き家庭(癩病の家) 14章33ー57節
4、聖き習慣(SEXの問題)  15章
5、血により常に聖きを保持する。16章
 
E  もろもろのおきて   17章?26章
1、聖き礼拝      17章1ー9節
2、血の聖き尊重   17章10ー16節
3、聖き道徳     18章
4、聖き風習     19章?26章

 @ 五種類の節会  23章 
A  過ぎ越の祭り   23章1ー14節
B ペンテコステ(5旬節)  23章15ー22節
C らっぱの祭り   23章23ー25節
D 贖いの日     23章26ー32節
E 仮庵の祭り    23章33ー44節
F  誓願に関するおきて   27章
 5 使 命
a 血が全てのことの基礎をなし、絶対的に不可欠のものとして要求されるなど、血の占める重要さと必要が強調されている。
1、血による贖いは、罪の赦しを与える。17章11節
 2、礼拝、神との交わりは血によってのみ近づく事ができる。ヘブル10章19,20節
 3、聖化 = 救いの完成。これも血によって。  9章22節

 b 聖なるが故に、神は人に自身の如き聖を求める。レビ11章45、19章2節完全なるが故に、神は人に完全さを求める。創世記17章1節 我が前に歩みて全かれ。ヘブル12章14節 もし潔からずば、主を見ること能わず。
 
6 特別な聖句
A レビ記冒頭の一節 1章1節 エホバ、集会の幕屋よりモーセを呼び。エホバ、神の直接的表現。
 B 主語り。主命じ。言い給う。の聖句=56回我はエホバなり=21回 汝の神なり=21回 我あり=3回 成す=2回 血=92回
 
7 特 色

 A 本書中、霊の名称(御霊、聖霊等)は一度も言われていない。それはキリストを直接教えているからで、御霊はキリストの紹介者、あかしをするものと言われているからである。ヨハネ15章26節=真理の御霊来たらん時、我につきてあかしせん。?ヨハネ5章6?8節=証しするものは御霊なり
ヨハネ16章13、14節=御霊の来る時、真理をことごとく悟らせん。

B レビ記はイエスによって良しとせられた。
対照


1、割 礼 12章3節  ヨハネ7章22、23節
2、癩 病 14章3ー44節 マタイ8章4節
3、12のパン(菓子)24章5ー9節マルコ7章10節
4、両親の孝養 (死の刑罰) 20章9節マルコ7章10節


上部へスクロール