ヨエル書

ヨエル書

1、表 題:

A、Joei(ヨエル)=エホバは神、意図し、命じ、誓われる方

B、主の日の書簡。

2、著 者:

 ユダの家に対して務めをなしたペンテコステの預言者ヨエルによって書かれた。

3、年 代:

A、ヨエルの務めは、ユダのヨアシュ、アマツヤとウジヤの治世の約30年間(B,C, 810年−780年)にわたっている。

B、B,C,810年から780年の間に書かれた。

4、鍵 語:

A、大いなる、多く、数多い、偉大、ひどい、非常に多い…………10

B、 シオン     …………………………………………………7

C、ぶどう酒、酒、………………………………………………………7

D、集め、集まれ、  …………………………………………………6

E、ユダ   ……………………………………………………………6

F、捧げもの、注ぎ  …………………………………………………6

 鍵句:

   主の日……5

5、鍵 節:

  2:28−32

6、目 的:

(主の日の三重の適用)

A、地域的:神の裁きのもとにあったユダの家に悔い改めるように呼びかけるため。

B、預言的:終わりの日の審判、悔い改め、リバイバル、そしてすべての肉なる者の上に霊が注がれること

  を指摘するため。

C、最終的:主の再臨の日を指摘するため。

 (注)主の日は、神の国の歴史全体をとうして流れている。それは最後の大いなる主の日の型としてそれ

   ぞれの裁きの中に見出される。

7、メッセージ:

A、真の悔い改めは、心を引き裂き、悪から立ち返る敬虔な悲しみである。

B、真の悔い改めは、全ての真のリバイバルと聖霊の注ぎの基礎にすえられている。

8、アウトライン:

Ⅰ、荒廃と悔い改め…………… 審判 ………1:1−2:17、(歴史的)

   1) 荒廃 …………… 1:1−2:11

   2) 悔い改め………… 2:12−2:17

Ⅱ、リバイバルと回復……… 祝福 ………2:18−3:21、(預言的)

  1)リバイバル…………2:18−32、

  2)回復 ………………3:1−21、 

9、まとめ:

 ヨエルは、アブラハムとその子孫に約束された地に住んだユダの姿を私達に与えている。彼らは祝福の条件(申命記11:10−17、列王⒈ 8:35−40)を破ることによって、パレスチナの契約

(申命29:1)の呪いを受けていった。ヨエルをとおして主の言葉は衣服を裂くという外側のことではなく、心をかき裂く内側の真の悔い改めを彼らに求めている。主はユダの国に自然の雨を降らすことをとおして、活気とリバイバルと回復を約束されれているが、これはまた教会の上に注ぐ霊の雨に対する型であり、預言である。この聖霊を降り注ぐ約束は、ヨエルと新約聖書との独特なつながりである(使徒2:14−

21)。このゆえに彼はペンテコステの預言者と呼ばれている。

10、キリストの現れ:

 キリストは、私たちのエホバなる神、注ぎ出される聖霊の約束者(ルカ24:49)、         受け入れる方 (使徒2:33)そして授ける方(ヨハネ1:31−33)として表されている。

ヨエル

1、性格 

A  鍵語=エホバの日に

B 鍵句=2:23

C、大 要

1、本書はやがて来る四大帝国のイスラエルの対する恐るべき侵略と蹂躙とを民族に警告した虜囚前の予言

  である。

2、本書の予言は歴史的期間が長い、それは単に前期にとどまらずペンテコステの聖霊降臨に始まる異邦人

  の時代、更に、エホバの日(神の最後の審判)までを物語るほど期間は長く視野は古世界的である。

Ⅱ、著者   ヨエル

 BC890年頃、ヨアシの時代に生きた人と考えられている。

Ⅲ、他書との関係    

   使徒行伝・黙示録

   使徒2章16〜ヨエル書は使徒行伝のために書かれたものと考えてもよい。

  黙示録=神の審判

Ⅳ、分 割

A、エホバの日来臨の象徴  1章1〜2章27節

  (来るべき四大帝国ーイナゴの来襲)

1、4種のイナゴの来襲と作物の絶無の予告。1章1〜27節、

2、1の解訳的な警告    2章1〜27節、

B、エホバの日の来臨の結果

 (いなごの来襲ー民の祝福)2章28〜3章21節)

1、選民回復の内部的準備としての聖霊傾注 2章28〜3章2節

2、     外的     諸民族の審判 3章1〜16節

3、              全面的完成3章17〜21節

ⅴ 使 命

  運命の転換の可能性、

  本書は悔い改めの書

  ペンテコステの聖霊降臨

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