ホセア書

ホセア書

1、表 題  

A、Hosea (ホセア)=救い、主は救われる。

B、忍耐深い愛の書簡。

C、律法と愛の書簡。

2、著 者:

 ユダの家に対して務めをなしたペンテコステの預言者ヨエルによって書かれた。

3、年 代:

A、ホセアの務めは、イスラエルのヤロブアムⅡ世の終わりから始められ、ゼカリヤ、シャルム、メナヒム

ベカ、そしてホセア王の治世に継続され、ユダのヒゼキヤ王の時代にイスラエルがアッシリヤに征服された後に終わる。約45年間(B,C, 755年−710年)にわたっている。

B、B,C,750年から710年の間に書かれた。

4、鍵 語:

A、イスラエル…………………………………………………44

B、エフライム…………………………………………………37

C、立ち返る、帰る、戻る、取り戻す………………………20

D、姦淫、淫行 ………………………………………………14

E、愛する、誠実、あわれみ…………………………………11

5、鍵 節:

 1:6、9、 2:4、23、 14:1、4、

6、目 的:

A、イスラエルを悔い改めに導くため。

B、アッシリヤ捕囚の原因である、イスラエルの不忠実さを預言するため。

C、メシヤを通してのみ回復が実現されると予告するため。

7、メッセージ:

A、主は背信者をも愛し、彼らを回復させ、癒すことを切望され、また懲らしめや律法の罰を通して彼らが

 主に立ち戻るようにされる。

B、愛は律法と釣り合っており、決して律法を破ることをしない。

8、アウトライン:

Ⅰ、預言者………象徴的結婚…………………1−3章

   (1)預言者の家族 ………………1章

   (2)不忠実な妻……………………2章

   (3)忠実に買い戻す夫……………3章

Ⅱ、預言………主のことば…………………4ー14章

  1)イスラエルの罪………神は聖である………………4−7章、

  2)イスラエルの懲罰……神は正しい方である………8ー10章、

  3)イスラエルの回復……神は愛である………………11−14章、 

9、まとめ:

 ホセア書は、ホセアの私生活をもって、神がイスラエルを取り扱う例証とし、主と国民との和合、結婚の約束に対する彼らの不誠実さ、国民への主の懲らしめ、そして国民を御自分の元に買い戻し、回復させる神の愛とあわれみを説明している。それはまた3つの大いなる関係を表している。

    A、アブラハムの契約………国民は選ばれた

    B、モーセの契約……………国民は懲らしめられた。

    C、新しい契約………………国民は浄められた。

10、キリストの現れ:

 キリストは、律法を成就し(マタイ5:17、18)愛によって贖ってくださる(ヨハネ3:16)

預言者(使徒3:22、23)として表されている。

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