ハガイ書

ハガイ書

1、表 題:

A、Hagai  ハガイ=お祝いの、わたしの祭り

B、神殿の再建の書巻。

2、著 者:

 回復されたユダの家、特に、ゼルバベルとヨシュアに対して務めをなした、神殿の預言者ハガイによって書かれた。

3、年 代:

A、ハガイの務めは、バビロンから最初の残りの者がもどって来てから、その16年後に始まり、約15年間

 (BC520−505年)にわたっている。

B、BC520年に書かれた。

4、鍵 語:

A、日     …………   11、

B、(主の)宮、家 ………… 8、

C、よく考えよ   ………… 5、

鍵 句:

A、主はこう仰せられる。主のお告げ……19、

B、万軍の主             14、

5、鍵 節  

 1章8節=山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を

 現そう。

6、目 的:

A、指導者たち(総督ゼルバベルと大祭司ヨシュア)及び神殿を再建するためにゼルバベルのもとに帰って

来た。最初の残りの者を勇気づけるため。

B、メシヤを指し示すため。

7、メッセージ:

A、神と主の家は、贖われた人々の生活と奉仕の中で、第一とされなければねばならない。

B、神は、神を第一とする人々を祝福される。(マタイ6章33)。

8、アウトライン:

Ⅰ、非難のことば       1章1−15、ゼルバベルとヨシュア、そして民に対して。

Ⅱ、激励のことば       2章1−9、 ゼルバベルとヨシュアに対して

Ⅲ、矯正のことば       2章10−19、祭司達に対して

Ⅳ、約束のことば       2章20−23、ゼルバベルに対して

9、まとめ:

 ハガイは、バビロン捕囚後、ユダで宣教した、三人の預言者の中で最初の人である。神殿再建の仕事は、反対のために数年間中止されたままであった。人々の心は冷たくなり、その仕事を再び始めようともしなかった。このような中でハガイとゼカリヤは、彼らにそうするように勧めた。ハガイの預言の大部分は、総督ゼルバベル(政治的指導者)と大祭司ヨシュア(宗教的指導者)への個人的なものである。残りの部分には、祭司達や民にへの非難や励ましが含まれている。

 物質的な神殿に関係する預言の中に、霊的な宮ー教会ーに関する預言が織り込まれている。

10、キリストの現れ:

 キリストは、私達の預言者(ハガイ)、祭司(ヨシュア)、王(ゼルバベル)の三つの職務を一つの人格の中に持っている方として表されている。彼は主の家ー教会ーの建設者である。

                (マタイ16章18)(ヘブル3章5節)

ハガイ書(2)

Ⅰ、性格

 A、鍵語 後の栄光

B、鍵句 2章7節

 C、大 要

(歴史的背景)

 BC606年に始まって586年までユダはバビロンの侵略により滅ぼされ民は虜囚としてバビロンに連行された(列王下24章25章)連行されて民族は70年虜囚されていた。BC538年にバビロンはペルシャに滅ぼされた。虜囚ののユダヤ人はペルシャ王クロスの名により解放された(歴代下22、23章、エズラ1章2章)

この頃の指導者はゼルバベルとヨシュアであった。帰国の目的はエホバ礼拝の中心たるべき神殿の再建と復興にあった。ここで民は王の命令と指導者ゼルバベルと祭司長ヨシュアなどなどによって、BC 536年2月に工事に着手した(エズラ3章8−18節)ところが隣のサマリヤ人の陰謀と反対にあって再建工事は中止のやむなきにに至った(エズラ4章23、24)15年間、空白でそのままであった。そこでダリヨス王の2年と6月1日ハガイは預言者として立った。

(彼のミニストリー)

 15年間の空白時代の民の怠惰を攻め、工事の続行とうながした(ハガイ1章1節)そこ民はハガイに動かされてダリヨス王の2年6月24日に再び工事に着手した。

ハガイの言にによって従った民にいつでもどんな事をしても負けず工事を続行するようにハガイは励ました。

Ⅱ、分 割

  本書の四つの預言集

A、ハガイの預言的命使命第一、  1章1ー15節

1、神殿再建の中止と長期に亘る民の怠慢に対する譴責    1章11、

2、民の悔改めと従順、並びに工事の着手            12−15節

B、ハガイの預言的使命、第二、      2章1−9節

 ソロモンに神殿に比較して小規模な神殿を再建の労働の民に対する激励。

C、ハガイの預言的使命、第三、        2章10−19節

 民と犠牲と忌み嫌う神の潔けさを恩恵の預言

D、ハガイの預言的使命、第四       2章20−23節

 終末の到来と安息の約束

Ⅲ、使 命

 御教会の性質に関連すべき書

1、神はご自身に属する者(信者)に神第一主義を要求したもう。

  信仰生活(礼拝、奉仕)に於いて。

  日常生活に於いて、證し(口、行為)

上部へスクロール