ナホム書

ナホム書

1、表 題:

A、(ナホム)=慰め主、悔悟者。

B、復讐の書巻

2、著 者:

 ユダの家とニネベの町に務めをなした、慰めと復讐の預言者ナホムによって書かれた。

3、年 代:

A、ナホムの務めは、ユダのマナセ、アモン、とヨシヤの治世の約30年間(BC,650年−620年)にわたって

  いる。

B、BC,650年から620年の間に書かれた。

4、鍵語:

A、Against に対して、立ち向かう。………………… 5

B、Wicked(ness) よこしまな者(悪)、いじめられる…4

C、FIee(th) 逃げる、飛び(去る)  ……………… 4

D、Away(消え、連れ、飛び)去る  ……………… 4

E、Vengeanece, Revegeth 復讐   ………………… 3

F、Affli ct  苦しめ(ない、た)……………………  3

5、鍵 節

   1章2、3節

6、目 的:

A、ニネベの上に神の復讐の審判を宣告するため。

B、敵の破壊を宣告することで、、ユダを慰めるため。

7、メッセージ:

A、神はご自分に逆らう者に敵対される。

B、神の復讐は、神の憐れみを拒む者の上にのぞむ。

C、かたくなな背信の国民に対する神の唯一の手段は、滅ぼすことである。

8、アウトライン

1、裁きは宣告された……神は復讐される ……… 1章

Ⅱ、裁きは描写された……いかに神は復讐されるか…2章

Ⅲ、裁きは当然である……なぜ神は復讐されるか……3章

9、まとめ:

 アッシリヤの首都ニネベには、ヨナとナホムの二人の預言者による宣教があった。ヨナはあわれみの預言者で、町の悔い改めを呼びかけた。そのときニネベは悔い改めて、町はヨナが預言した破壊から助けられた。

その悔い改めから150年後には、町は以前よりひどく偶像礼拝に落ち込んでしまった。それ故にナホムは、まもなくやって来る町の破壊は、、神の復讐だと宣告するためにニネベに送られたのであった。神のあわれみを示された後のニネベはアッシリヤ捕囚に際して、イスラエルに全くあわれみを示さなかったので、神はあわれみなしに彼らを裁き報復された(ヤコブ2:13)。ナホムはニネベに対する神の復讐の宣告は、ユダにとって慰めとなった。

10、キリストの現れ:

 キリストは、ご自身の民を慰め(ヨハネ14:16)、神を知らない人々や、私たちの主イエス・キリスト

の福音に従わない人々に報復される(テサロニケⅡ1:8)ところの慰めと復讐の預言者として表わされている。    

ナホム書(2)  (ニネベの滅亡に関する預言書)

Ⅰ 性 格

A、鍵語 全く滅し給う

B、鍵句 1章8節=しかし、主は、あふれみなぎる洪水で、その場所を滅ぼし尽くし、 

           その敵を追いやられる。

C、大 要

 ニネベにかかわる重き預言、その明記の通りニネベの滅亡に関する言をもって満たされている。

BC 630 年 ヨナはニネベのおそるべき堕落 背教を譴責した。そして悔い改めを迫った。

 ニネベは直ちに悔い改め、神の審判をまぬかれた。時の経過と同時に、次第に悔い改めた時の厚い信仰の心が、薄れ、ヨナより150年後の、ナホム登場の頃は先のヨナ当時の堕落、背教ぶり以上であった。

 BC 612年カルデヤとメデヤによってニネベは陥落。

Ⅱ 著 者

      ナホム=1章1節、エルコシュ人

Ⅲ、分 割

A、審判者、審き主としての神の正義   1章1〜2:2節

1、嵐による神の能力、正義の表徴的宣言 1章1〜6節

2、善悪者に対する神の正当な報酬の宣言 1章7〜2章2節

B、審判による神の正義に実証       2章3〜3章19節

 1、ニネベの包囲と危期         2章3〜13節

 2、ニネベの罪悪の全貌         3章1〜7節

 3、ニネベの陥落とアッシリヤ帝国の滅亡 3章8〜19節

Ⅳ 使 命

1、神の正義とそれにともなう審判

  (本質とそれにともなう行為)   1章7〜9節

A、悪しき者に対して嵐による表徴   1章2節

   妬む神

   仇を報いる神

   怒りの主

   憤恨の神 

            

B、正しき者に対して         1章3節

  怒るに遅く、

  力の大いなる

  悩みの時の要害        1章7節

  全知なる神(全く知る)

2、ナホムの原語 慰籍の神

3、神の審判は直ぐに来ない。その事前に必ず悔い改めをうながす。

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