ゼパニヤ書
1、表 題:
A、(ゼパニヤ)=エホバに隠された。エホバに隠した。エホバは護った。
B、怒りの日の書簡。
2、著 者:
ユダの家に対して務めをなした、怒りの日の預言者ゼパニヤによって書かれた。
3、年 代:
A、ゼパニヤの務めは、ユダの王ヨシヤの治世の約14年間(BC638年−624年)にわたっている。
B、BC 638年から624年に書かれた。
4、鍵 語:
A、日 21
B、荒れ果てる。荒廃。あばかれる。8
C、向かって。向けられている。 8
D、怒り。激しい怒り 6
E、残りの者 4
鍵 句:
A、わたしは…する 30
B、主の日 7
C、断ち滅ぼす 5
5、鍵 節:
(1章18節)彼らの銀も、彼らの金も、主の激しい怒りの日に彼らを救い出せない。
そのねたみの火で、全土は焼き払われる。主は実に、地に住むずべての者をたちまち滅ぼし尽くす。
6、目 的
A、ユダの家に怒りの日が近ずいていることを、警告するため、すなわちバビロンの手によって彼らは
荒廃させられる。
B、怒りの日が近ずいていることを、ペリシテ、モアブ、アモン、エチオピア、ニネベ、に警告するため。
C、回復の約束をもって忠実な残りの人々を慰めるため。
7、メッセージ
A、正義は国を高め、罪は国民を辱める。(箴言14章34)。
B、神ご自身が彼らの不正のゆえに、国々を懲らしめられる。
8、アウトライン
Ⅰ、ユダの怒りの日………1章1ーー2章3節(中を見なさい)
Ⅱ、国々への怒りの日……2章4−15(まわりを見なさい)
Ⅲ、ユダの怒りの理由……3章1−7 (上を見なさい)
Ⅳ、忠実な残りの人々は解放された……3章8−20(先を見なさい)
9、まとめ
預言者ゼパニヤとヨシヤ王は、二人共、ヒゼキヤの曾曾孫であった(1:1)このようにゼパニヤはダビデ王家の王子であった。彼の預言は、マナセやアモンの治世に始まった邪悪な時代を反映している。それゆえに彼は、きたるべき主の日を、怒り、憤り、問題、悩み、破壊、暗黒、憂鬱の日として見ているのである。
これは、バビロンのもとに荒廃がもたらされて、歴史的に、また地域的にも成就した。その間、神は、ご自分のために忠実な残りの人々を護られた。彼の預言は主イエス・キリストの再臨を預言的に、また最終的に指しており、また教会の護りをも指している。
10、キリストの現れ
キリストは、ご自身の民に関しては、ねたむ神(1章18、3章8、コリントⅡ11章21節)。そして
怒りの日には(ロマ2章5〜6)、神の審判の執行者として表されている。(ヨハネ5章27節)
ゼパニヤ書(2)
Ⅰ、 性 格
A、鍵語 妬みの火
B、鍵句 1章18節
C、大 要
1、著者の活動
ゼパニヤはユダヤの王ヨシヤの時代に預言者職に1:1節 ヨシヤの治世年間はBC638年~BC608年に及びBC621年に律法が発見されて国家と宗教の全般に亘って改革を断行した。
ゼパニヤはヒゼキヤの血統を引いた王家の一員。
2、本書の預言の動機
スクテヤ人の侵入によるユダの危機の切迫があった。 BC628年に北方の口海、カスピ海に居住していた遊牧民族スクテヤ人(ウクライナ人)が突如待挙して南下してアジヤ南部にまで来て荒らし回った。本書はその危期をエホバの日と書き表している。それを預言としてイスラエル民族に悔い改めをうながし、神に帰ることを迫った。
Ⅱ、分 割
A、不義の中に審判のためにいます正き神 1章1ー3章8節
1、来るべき審判の予言よる威嚇 1章2−7節
2、審判により滅亡せらるべき人々 1章8−13節
3、エホバの日が到来の接近の告示 1章14ー18節
4、神の憐憫による悔い改めの勧告 2章1−3節
5、イスラエルをめぐる諸国に対する神の審判の宣告 2章4ー15節
6、イスラエルの極悪の罪の有様と世界審判の断行の宣告 3勝1ー8節
B、イスラエルの中に救いのためにいます救いの神 3章9節ー20節
1、イスラエルの悔い改めと回復 3章9ー13節
2、イスラエルの歓喜と平和 3章14−17節
3、イスラエルの栄光 3章18−20節
Ⅲ、使 命
神の義しき故、審判の激しさ。
嫉妬の火 1章18節 3章8節
焼き尽くす火 ヘブル12章29節
愛の深さ 3章17節
神の御経綸 3章19、20節