エレミヤ書

エレミヤ書

1、表 題 

A、エレミヤ=エホバにより高められる、エホバに任命された。

B、配信者への書巻

2、著 者:

 ユダの家に対し預言した。裁きの預言者と呼ばれるエレミヤによって書かれた。彼は哀歌をも書いた。

3、年 代:

A、エレミヤの務めは、ヨシヤ王の治世に始まり、エホアハズ、エホヤハズ、エホヤキム、エコヌヤ (エホヤ  

 キン)そしてユダの最後の王となったセデキヤの治世に終わる。約66年間(B,C,626ーB,C,560)にわ

 たっている。

B、B,C,620年から560年の間に書かれた。

4、鍵 語:

A、ユダ………………………………………………………………181

B、バビロン…………………………………………………………160 

C、エルサレム………………………………………………………108

D、悪い、悪、悪事、悪いかたくなになる、わざわい………… 7

E、帰る、立ち返る、戻る、返す、向ける、去る、取り返す、そむく、連れ戻す…95

F、捕囚、捉え移される、引いて行く、捕われ人、とりこ、捕虜、……64

G、心、……………………………………………………………………62

H、罪(を犯して)、とが、不正、悪事………………………………52

I、裁き、公義、罰、定め、宣告、…………………………………… 27

J、捨てる、見捨てる、引き抜く、……………………………………24

K、背信、裏切り、………………………………………………………13、

鍵句:

A、主のことば(があった)……………………………………………70

B、万軍の主、イスラエルの神…………………………………………35

C、捕え移され……………………………………………………………25

5、鍵 節:

  2:19、 3:22、 13:19、

6、目 的:

A、歴史的:ユダ王家の最後の5人の王達の歴史、神殿の破壊、町の荒廃、そして国民がバビロン

B、霊的:配信の国民に主のもとに立ち返るようにと呼びかけることを通して、神が恵みとあわれみを示す

 ため。

C、預言的:選民と異邦人の国々との運命について予告するため。

7、メッセージ:

A、主のことばは、配信者達に罪悪を捨て、主のもとに帰るように呼びかけている。

B、全ての悪は、捕囚によって裁かれることは確実である。

C、神が悔い改めるように呼びかけたに後に、神を捨てる人々を神も見捨てられる。

8、アウトライン:

Ⅰ、エレミヤの召命と任命 ………………………………1章

Ⅱ、捕囚前の預言 ……………………………………2章ー38章

Ⅲ、ユダの捕囚…………………………………………39ー52章

Ⅳ、捕囚後の預言………………………………………40−51章

9、まとめ:

 エレミヤは、破壊が到来する前に、エホバからユダへの最終的な訴えを伝えるために任命された

(7:2ー7)。彼はユダ、エルサレム、そして神殿がバビロンの王ネブカデネザルの手のもとにもたらせせられる、避けられない運命を知らねばならなかった(21:1−10)。

 エレミヤのみがバビロン捕囚の期間を70年と定めた(25:11、29:10)。彼はまた異邦人の国々に対する審判のメッセージを持ち(46−51章)また光栄なる新しい契約の到来を予告した。(31章

31−34)

 10、キリストの現れ:

 キリストは、ご自身の民と共に、民のために、そしてその民の手で苦しみを受けられエルサレムの任命された預言者として表されている。彼は義の枝、王、我らの義の主、そして新しい契約の創作者である。

(23、31章)

エレミヤ記
1、性 格
  A、鍵語  神の審判と愛
  B、鍵句=背信の女イスラエル。帰れ。ー主の御告げーわたしはあなたがたをしからない。
        私は恵み深いから。私は恵み深いから。ー主の御告げーわたしはいつまでも怒っては
         いない。(3:12)
C、大要
 文体はエレミヤという予言者の性格を完全に反映している。
エレミヤは詩人的な優れた素質を持っている。自然界と人間の感情を如実に描写し、我々読む者の心に
深い感銘を与える。彼の性格は単純と素朴、心安さと柔和、神に対する畏れと敬虔、それらは本書の性格に哀感をもって特性づけられている。

エレミヤ生存時代の状態。
エレミヤが予言者として神の召命を受けて立ち上がった時は、イスラエル民族史上最も意義深い時代であった。(虜囚時代)当時ユダの王はマナセであったが彼の治世はアッシリヤ帝国に隷属しそれは必然的にアッシリヤの偶像と礼拝形式をとを取り入れなければならなかった。かくして当時のエルサレム又はユダはその宗教的な腐敗はその絶頂にまで達した。
 1:16、 7:17〜19、30、31、  8:2、 9:14、  5:1、  1:14、

ユダの危期とその滅亡
ユダの宗教的腐敗は必然的に審判を召来した。即ちその絶頂に達した時、西南アジアの諸民族をおびやかしてアッシリヤの勢力に致命的な打撃を与えた。後に続いてバビロンの王ネブカデネザルが起こり争いをくり返し遂にアッシリヤはバビロンの侵略に耐えかねて倒れ、ここにバビロンは帝国を樹立した。時にエルサレムは滅亡しユダは再度は虜囚となった。BC586年

 Ⅱ、著者
 エレミヤの原意は エホバは落とし給う(母体より落とさしめ給う)1:5節、
 召命の時=BC 616年20才頃の青年の頃 11:1〜17、
 悲みの人ではない。3:1〜5、3:19〜4:4
 大胆に民の罪を責め、心からの悔い改めをうながした。
 36:1〜 生命の危険
 42章〜43章 エジプトに止まる。
 44章 老いたる身をもって仕える。
 最後は石に打たれて殺された。=ヘブル書11:37節

Ⅲ、他書との関係
 歴史的には=列王下、歴代下、
 虜囚時代=エズラ、ネヘミヤ、エステル、

Ⅳ、分 割
 A、エレミヤの召命と使命
  1、緒 言  1:1〜3節
  2、エレミヤの召命と使命1:4〜8
  3、予言の授与 1:9、10
  4、神の激励  1:11〜19節
 B、ユダ王、ヨシヤ、エホヤキン、セデキヤの治世に於けるユダに対する威嚇と勧告。
                      2章〜35章
 C、エレミヤの活動の経験と歴史的叙述   36:〜46章
 D、諸外国(異邦国)に対する予言     46:〜51章
 E、セデキヤのバビロン虜囚        52章
 
ⅴ、使 命
 神は真実な故に裁きたもう。その裁きは神の大いなる愛の故である。

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