エゼキエル書

エゼキエル書

1、表 題  

A、(エゼキエル)=神は強くしてくださる。神は力。

B、人の子の書巻。

C、幻の書巻。

2、著 者:

 イスラエルの家に関しても預言をしたがユダの家に対して務めをなしていた、幻の預言者ー 祭司であったエゼキエル、によって書かれた。

3、年 代:

A、エゼキエルの務めは、セデキヤの治世の晩年から始まり、バビロン捕囚までの約30年間

(B,C,593−563年)にわたっている。

B、B,C,593年から563年の間に書かれた。

4、鍵 語:

A、血、虐殺、虐殺の地、流血…………………………………………56

B、荒らされる、荒れ果てる、滅ぼす、荒廃、………………………47

C、聖所、…………………………………………………………………34

D、霊 ……………………………………………………………………26

E、幻、姿 ………………………………………………………………18

鍵句:

A、(神である)”主はこう仰せられる。………………………………209

B、人の子………………………………………………………………… 93

C、彼らは私が主であることを知ろう。……………………………… 63

D、主のことばがあった。……………………………………………… 50

E、主(イスラエルの神) の栄光………………………………………… 16

5、鍵 節:

  10:4、 10:18、 36:24−28、 43:2

6、目 的:

A、主の栄光が去ったならば、神殿も町も破壊されることを、不信仰なユダの家に宣告するため。

B、異邦人の国々に避けられない裁きが来ることを示すため。

C、主の栄光が新しい神殿にもどって来ることを示すため。

7、メッセージ:

A、国民が主の栄光から離れるとき、主の栄光もそこから離れていく。

B、全ての国々は、神に対する責任があり、主によって裁かれる。

C、神は正義をもって裁き、あわれみをもって回復をしてくださる。

8、アウトライン:

Ⅰ、ユダとエルサレムの裁き(捕囚前)…………………………1−24章

  (栄光は古い神殿からさった。)

Ⅱ、異邦の国々の裁き(捕囚中)…………………………25−32章、35章

Ⅲ、メシヤの下で回復(捕囚後)……………………………33−48章

   (栄光は新しい神殿にもどる。)

9、まとめ:

 祭司としてエゼキエルは、神殿の幻について、栄光がさっていく幻で預言を開始し、栄光がもどってくる幻でとじている。エゼキエルは、エジプトでのイスラエルの偶像礼拝と主の御名のために彼らを滅ぼそうという神の意図を述べた唯一の預言者でもある(20:1−9)。彼はツロの王を関連させてルシフアーが堕落する以前の地位を描いた唯一の預言者でもある(28:11ー19)。終わりの部分にはメシヤの時と新しい契約の下で回復についての預言がある。 

(注)エゼキエルの幻と黙示録とには、多くの一致点がある。

 10、キリストの現れ:

 キリストは、人の子とし、反逆のユダの家に送られ(2:1、ヨハネ1:11)、天が開かれて30才の時に(2:1、ルカ3:21−23)忠実なる残された人々に務めを開始した者として表されている。彼は、エルサレムの物質的な神殿から栄光が去って行き、それが破壊されること(マタイ24:1−2)を預言し、教会という新しい宮に栄光がもどってくると語った(エペソ2:20−22)。

エゼキエル書

Ⅰ  A、エホバの栄光

   B、1章28節  3:23  9:3  8:4  10:4  10:18  10:19

             11:22  11:23節

 C、 

1、先のイザヤ書は救いの書としてメシヤなる神に重きがおかれ、ついでエレミヤ記は義と愛の父なる神に

  ついて記され本書に於いての神は聖霊として顕現されている。

  本書の教える神の霊的乃至は象徴的なつかむにむずかしい神を教えている。

  聖書中難解な書物とされている。

2、本書は他の予言書と共通する所の内容を含む大予言書

  堕落しても悔い改めない人への神の厳格な取り扱い(さばき)

  悔い改めた者への神の寛大な愛の取り扱い。 18章(エゼキエルの縮小)

Ⅱ、著 者

エゼキエル 

 他のいかなる予言書にもまして確実である。原語『神は強くしたもう』

1、祭司ブシの子 召命以前=祭司   1:3、 43:19

2、虜囚の預言者

  エルサレム滅亡(BC586年)の11年前エホヤキン王の時、バビロンへ虜囚された。予言者として

  召命されたのは虜囚5年目(BC582年)ゲバル川のほとりで居住していた。1:3、

  妻も持っていた。8:1、24:15〜18

  同朋より尊敬され 権威ある人 長老らから相談するほど人望があった。14:1、 20:1

  予言の説教を公会的に行った。熱心で人々を引きつけ人々は群がって彼の元に来た。33:30〜33

Ⅲ、他書との関係

  象徴的な顕現

  聖霊の働きが顕著

1、黙示録

A、ケルビムについて=エゼキエル12:4〜  黙示録4:1〜

B、巻物を食うこと   3章    黙示録10章

C、ゴグとマゴク(サタン) 38章

D、新エルサレム  40章〜48章   21章

E、生命の水の川  47章  22章

2、四福音書

 獅子=キリスト=王、  牛=僕  人=人  わし=神の子

Ⅳ、分 割

A、エホバ栄光の顕現   1章〜3章

 1、エゼキエルの見た神の異象   1章

 2、予言者エゼキエルについて、  2:1〜3:2節 

 a、エゼキエルに対する予言職任命  2章

 b、エゼキエルの料食       3章1〜3節

 c、エゼキエルの聖職       4章〜11章

 d、エゼキエルの天界携挙と異象  12章〜14章

 e、エゼキエルの職分       15〜21章

 3、再びエホバの栄光の顕現   3章22〜27節

 

B、エホバの栄光の顔(エルサレム滅亡に関する予言)4:1〜24章、

1、エルサレム包囲の象徴的予言 4:1〜5:4節

a、互いに描かれたエルサレムの町 4:1〜3

b、エルサレム自身の応じ方    4:4〜8

c、汚れたるパン         4:9〜17節

d、カミソリで剃られた毛     5:1〜4、

2、水も漏らさぬ包囲の恐ろしさ 5:5〜17、

3、絶望的刑罰の警告      6章、7章、

4、エルサレムの罪と厳罰    8章〜12章

5、不当な偽予言者      13章、14章

6、エルサレムの反逆と不誠実についての比喩的序述。15章16章、

7、セデキヤ王の不誠実な態度に対する比喩的警告  17章

8、神の審判への厳粛な宣告    18章

9、ダビデ王国の滅亡に関する哀歌  19章

10、エルサレムに対する最後的な警告と象徴的予言 20章〜24章

C、諸国に対するエホバの栄光

1、アンモン、モアブ、エドム、ペリシテの各種族に対する予言。25章

2、ツロ、シドン、の両都市に対する予言。   26章〜28章

3、エジプトの国に対する予言         29章〜32章

D、エホバの栄光の再現   33〜48章

 (イスラエルの回復に関する栄えある喜ばしい予言)

1、悔い改めた者への回復の約束  33章

2、悔い改めた民族に先立ち給う大牧者 34章

3、エドムの滅亡とイスラエルの帰還  35、36章

4、選民イスラエルの再現と復興   37章

5、異邦人の軍隊に対するエホバの最後的勝利。38〜39章

6、エゼキエルの見た新エルサレムと聖所   40〜43章

7、新エルサレムと聖所の参与者に対する律法 44〜46章

8、新エルサレムの主の民に対する分割    47〜48章

ⅴ、使 命

A、主題の如く神自身の顕現

 我の神たるを知るべし==知るであろう=72回 *6:7、10、13、14、7:48、

その他。

  B、本書はイスラエルの神を教えることを使命としている。歴史的に民族は虜囚滅亡、共に彼ら自身の罪の

 結果である。

C、本書の教える神。

  霊的、象徴的、神秘的な顕現1章、2章、10章、他のいずれの書に優って起越的。

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