信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。(ヘブル11章1節)
Now faith is being sure of what we hope for and certain of what we do not see. Hebrews 11:1
一、心に留めてくださる神(創世記8章1節)
私たちの日常にも、いろいろな問題が起こります。自分だけでそれを解決しなければならないと思い悩んだことがないでしょうか。しかし神は、主を信じる私たちのことを心に留めてくださり、問題を乗り越えさせてくださいます。なぜなら、あらゆる状況を支配しておられるのは、全能者なる神だからです。
神が地の上に風を吹き過ぎさせると、水が引き始めました。
二、箱舟から出るノア(8章2ー20節)
水が引き始めても、ノアはすぐ箱舟から出ようとはしませんでした。山々の頂きが現れてから40日後、彼は箱舟の窓を開いてカラスを放ち、次に鳩を放って箱舟の外の様子を観察し、なお7日待って、もう1度鳩を放ちました。鳩はオリーブの若葉をくわえて戻って来ました。このようにノアは慎重に状況を観察し、自分の置かれている状況を正しく把握し、次の状況に備えました。自分の判断でものごとを決めるためにそうしたのではなく『箱舟から出なさい』と神が言われる時のために備えたのです。主が自分に何をすることをお求めになるかによって、物事を決定するのです。
地面が乾ききったことをのノアは知りました。神が『箱舟から出なさい』とおっしゃいました。あらゆる物事には、神がお定めになった時があります。そのタイミングを待つということが、一切の物事の成功を左右する秘訣です。ノアはその時をじっと待ち、みことばに促されて初めて箱舟を出たのです。
箱舟を出て、まずノアがしたことは、祭壇を築き、そのうえで全焼のいけにえをささげることでした。これは、大洪水から守って下さった神に感謝する礼拝でした。私たちは、神の守りや祝福を体験した場合、どれだけ感謝し、主を礼拝し、賛美しているでしょうか
三、神による契約(8章21ー9章17節)
全焼の生贄をささげたノアのご自身に感謝する態度をご覧になった主は、再びこの地を
呪うことをすまいと決意し、ノアとその息子たちを祝福なさいました。そして、ノアとその子孫に対する契約をお示しになりました。9章9ー11節を読みましょう。この契約を提案されたのは神です。そして、それをお守りになるのも神です。このような契約は、人間の社会にはありません。神に対して人間が何かをしなかったからといって、契約が破棄されるというものではありません。永遠に変わることのない神による、永遠に変わることのない恵の契約なのです。けれども、主が『人の心の思い計ることは、初めから悪である』とおっしゃったように、人間に罪がなくなったわけではありません。ですから、地は、神のさばきを経験しなければならないはずですが、今や信仰によって正しいと認められたノアのためにノアと彼の家族だけでなく、すべての生物も救いの恵みを頂いたのです。神は契約のしるしとして虹をお見せになりました。そして『虹が雲の中にあるとき、私がそれを見て、神とすべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう』(9章16節)とおっしゃいました。この恵の契約は、キリストの十字架を通してなされる新しい契約、つまり、救いのみわざを指し示すものなのです。
*5月20日 約束の虹 創世記 8章ー9章17節