神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
(ヨハネ3章16節)
一、羊飼いたちの礼拝(ルカ2章8ー20節)
今から約二千年前、ローマの皇帝はすべての国で住民登録をするように命令を出しました。
ユダヤの人たちも、自分の祖先の町や村に帰って住民登録をしなくてはなりません。ヨセフは、もうすぐ赤ちゃんが生まれるマリヤを連れて、祖先の町ベツレヘムに向かいました。やっとベツレヘムにたどり着いた時には、もう宿屋はいっぱいで泊まる所がありません。
二人がなんとか見つけることができたのは、粗末な家畜小屋でした。マリヤはここで男の子を産みました。その男の子こそ救い主イエス様なのです。
その頃、ベツレヘムの近くの野原で、羊飼いたちが野宿をして羊の番をしていました。
すると、突然まぶしい光に照らされて、辺りが昼のように明るくなりました。主の使いが現れたのです。びっくりしてブルブル震えている羊飼いたちに御使いが言いました。10−14節を読みましょう。これを聞いた羊飼いたちは、急いでベツレヘムに向かいました。そして生まれたばかりのイエス様を見つけ出すと、心から喜んで礼拝しました。
二、救い主を礼拝した博士たち(マタイ2章1−12節)
ベツレヘムで生まれたイエス様はすくすくと成長されました。ある時、東の国の博士たちがイエス様を礼拝するためにやって来ました。博士たちは、遠い東の国で救い主の誕生を知らせる星を見たのです。9ー11節を読みましょう。
イエス様を礼拝する人として東方の博士たちを選ばれたのには大きな意味がありました。それは、当時聖書の神様はユダヤ人だけのものであり、救い主もユダヤ人だけの救いのために来られると信じられていたからです。しかし、遠い国の博士たちがイエス様を礼拝するように神様に導かれたということは、イエス様がユダヤ人だけではなく、全世界の救い主としてお生まれになったということを示しているのです。
三、救い主を心から礼拝する
羊飼いも博士たちも、救い主誕生の知らせを受けると、すぐ出発しました。そしてイエス様に会うと、心から礼拝を捧げたのです。私たちも、二千年前にイエス様がお生まれになった、という知らせを受けました。パーティを開いてクリスマスを楽しくお祝いするだけではなく、イエス様が全世界の救い主として、十字架にかかるためにお生まれになったことを思い、心から感謝と礼拝をささげましょう。
* 12月25日 救い主を礼拝した人たち、 (ルカ2章8−20節、マタイ2章?ー12)