奉仕

 何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。
                             (コロサイ3章23節)
* 聖書箇所=使徒9章36ー42節、 ピリピ2章19ー30節、

一、主の力をいただいて働く(使徒9章36−42節)
 奉仕とは、主のために働くことです。まず、使徒ペテロがどんな働きをしたかを見てみましょう。
 このときペテロは各地を回って伝道し、ルダという所にきていました。すると近くのヨッパから使いが来て、すぐ来てくれるように頼まれます。ヨッパでペテロを待っていたのは、女の弟子タビタの遺体でした。タビタは、36、39節にあるように、貧しい人々に仕える良い働きをしていた人でした。そのタビタの死は、人々をどんなに悲しませたことでしょう。しかし、そこに一筋の希望がありました。主の弟子ペテロがすぐ近くにいたことでした。みんなはペテロがルダで病気の弟子を癒したこと(32−35節)を聞いていたのでしょう。
 さて、タビタの死を確認したペテロは何をしたでしょうか。一人だけになりひざまずいて祈りました。神から力をいただくためでした。ペテロがしようとしているのは、死人を生き返らせることです。人間にそのような力のないことを、ペテロはよく知っていました。しかし、神にはおできになることも、知っていたのです。彼は、主イエスが死人を生き返らせるところを実際に見ました。また主イエスの復活の証人でもありました。祈り終わったペテロが声をかけると、タビタは生き返りました。神はペテロの願いを聞き入れ、彼を通して奇跡を行われたのです。その結果、タビタの生き返り非常に素晴らしいことが起こりました (42節)。このことが知れ渡り、多くの人々がペテロではなく、主を信じたというのです。主の力による奉仕は、このように栄光を神に帰するものです。

二、良い働き人(ピリピ2章19ー30節)
 テモテとエパフロデトも、主のために良い働きをした人たちです。二人は、使徒パウロを助けて、パウロと一緒に伝道しました。パウロはピリピの教会にあてた手紙で、テモテの『りっぱな働きぶり』(22節)をほめています。『子が父に仕えるようにして』とは、子が親に従順であるように、という意味です。それは、神にも従順に仕えることなのです。テモテがそのような良い働き人になることができた秘訣は、21節に示されています。私たちも考えていきましょう。
 エパフロデトも、25節以下で良い働き人としてほめられています。彼はもともと、ピリピ教会の一員でしたが、教会の献金を持ってパウロのもとに来て、パウロに仕えました。25節を見ただけでも、パウロをどのように助けたかがよく分かります。エパフロデトはそのうえ『キリストの仕事のために、いのちの危険を冒して死ぬばかりになった』(30節)
人でした。彼は主のためなら、死ぬことも恐れなかったのです。このような奉仕を、主はどんなに喜ばれたことでしょう。
 イエス・キリストを信じる者は、だれでもキリストのために働くことができます。そしてどんな小さな奉仕でも、主は喜ばれ、用いて下さいます。私たちの信仰は、奉仕によって成長していくのです。

* 4月29日  奉仕   目標=主のために働くことによって成長する  

 

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