バンクーバー便り(2012/11)

バンクーバー便り  2012年11月    Rev.Katsumi Muramatsu 落ち葉の季節になりました。家の前の道路は一面の落ち葉となっています。あれほど紅葉して美しかったものがこうして落ち葉となってしまうとは何かとてもはかない気持ちとなります。市の落ち葉集めの専用車が来る前に、前庭に積もった落ち葉を道路に履きださないといけません。大きな熊手で落ち葉を掻き集めていると、必ずカラスがやってきます。私が汗水たらして働いているのを木の上から見て、カーカーと鳴きます。何かカラスに馬鹿にされているような気になってしまいます。カラスは落ち葉の下から掻き出される虫やミミズを狙っているのです。カラスは頭がよく、今やバンクーバーの町に殖え、はびこっています。実に癪であります。落ち葉を掻き集めていると一匹のカラスがどこかで鳴いています。カラスをいまいましく思っている私はどこにいるのかと見届けようとあたりを見据えました、ひょっと上を見上げると、カラスは私の真上の木の枝にいるではありませんか、ちょうど見上げた私の顔面めがけて糞が落ちてくる途中でした、避ける間もなく私の鼻ずらに直撃でした。まさにカラスに糞(踏ん)だりけったりでありました。朝早くカラスが鳴いているときがあります。そうするとカラスの群れの下にはたいていラクーンがおるのです。ラクーンがガベージを荒らすとそのおこぼれにあやかろうとカラスが集まるのです。カラスはビニール袋に包まれたガベージをどうすることもできないのでラクーンがやった後を狙うのです。実に頭がいいのです。ラクーンにはカラスはうるさく、邪魔でたまらないことでしょうね。 ところで今日本は“金木犀の香り”がただよっているのではありませんか、ああ!あの香りは私の青春を思い出させる香りで、今や郷愁を掻きたたせる香りとなっています。それに柿が鈴なりとなっている里山の風景、日本が恋しくてなりません!!香りといえば、最近発見したことですが、ジャスミンライスの香りです。ある中華料理店で働いている人から残飯をいただきました。そのご飯の香りがとてもすばらしく味も日本のご飯以上においしいのです。その芳香に満ちたご飯が“ジャスミンライス”との事でした。長細い、まさに外米です。日本人の私は外米はまずいという先入観が染み付いておりましたので、外米である“ジャスミンライス”がこんなにおいしいのに驚きました。それで、店に行きジャスミンライスを買ってきました。10kg12ドル(約千円)でした。こちらの米としては少々高かったですが、味と香りがすばらしく、この米にやみつきとなりそうです。特にカレーライス、チャーハンにうってつけです。日本でも買えるのでしょうか?米には日本では700%の関税がつくとの事ですのでたとえジャスミンライスがあったとしても、きっと高価なことでしょう!どうぞ一度ジャスミンライスを食べてみてください。 今回は、変なことばかり書いてしまいました。お許しください。ともかく日本の秋は懐かしくてたまりません!皆様のお祈りのおかげで私ども家族みんな元気に暮らしています。 皆様のお祈りを心から感謝いたしております。本当にお祈りありがとうございます。                        バンクーバー村松勝三 11月5日

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