バンクーバー便り(2010/3)

大盛況であったオリンピックが終わりました。とりわけアイスホッケーの金メダル戦のときはもう本当に大変でした。皆が望んでいたように、カナダティームがアメリカと対戦したのでした。カナダは予選ラウンドのときアメリカに負けていました。その雪辱戦ともなりましたし、ホッキ―はカナダの国技と自負しているカナダ人絶対負けられません。ところがアメリカは5戦全勝の無傷の勢いでカナダ戦に臨んでいます。もう試合前からバンクーバー、いやカナダ全体が騒ぎたっておりました。ちょうど昨年の野球のワールドカップで日本が韓国に対戦したときと同じような状況でした。試合は日曜日の正午に始まりました。私どもの教会が礼拝を持っている教会は大きな教会です。私は9時半から始まる第一礼拝にいつも出席いたしております。その日その礼拝は超満員でした。それは11時半から始まる第二礼拝に出席する人々が皆第一礼拝に出席したからでした。そしていつもはその第二には500人以上出席するのですが、その日はたった40名であったと云うことでした。 そしてTVの視聴率80%以上という驚異的なものでした。試合が始まるや、街には人っ子一人もいなくなり車もほとんど走っておりませんでした。老若男女皆ホッキーに憑かれてしまったのです。このときほどカナダが一つとなった時はないのではないか。老若、年のギャップも男女の区別もなく、一体となって愛国心にもえあがった!またその試合の内容がまたまた大接戦、しかもカナダが一点リードして今まさに試合が終了という寸前25秒前にエンプティーネットという必死の作戦を取ったアメリカがゴールを決め同点となってしまい、サドンデスの延長戦となりました。その延長戦が始まり7分ほどで、カナダが決勝点を挙げたのです。そのゴールを決めたのがNHL の若手のホープ、超人気のクロスビー選手ときたのですから役者が揃ったというか、いやがうえにも盛り上がりましたヨ。勝った瞬間大歓声が町中に広がり、花火が打ち上げられ、バンクーバーのダウンタウンは歓声を上げる群集の大行進が起きたのでした。このホッキーゲームが終わって、オリンピックの閉会式がもたれたのですから、大変な盛り上がりのうちに閉会式が執り行われたのでした。 あわただしかったオリンピックが終わって、何かほっとしたというのが本心です。今年のバンクーバーはとても温かく3月のはじめだというのに桜が満開になっております。オリンピックが終わりさびしくなるのかと思いましたが、気候が春のぽかぽか陽気なので、何かうきうきしてきました。子供たちは今週からスプリングブレークとなって1週間学校が休みになります。それで孫たちが私の家に遊びに来るので楽しみにしています。来週からタイムチェンジで時間が1時間早くなりサマータイムの始まりです。ますます日が長くなります。まもなくイースター、今受洗決心者が与えられておりますので、イースターに洗礼式が予定されております。どうかこのためお祈りください。神様のお恵みと祝福が皆様の上に豊かにありますように、主にありて,バンクーバー村松勝三 ‘10. 3月8日

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