エペソ人への手紙の顕微鏡的研究(1)

第1章

エペソ書のの如き大いなる書を調べるとき、綿密に研究するならば、主イエスキリストにある信者のために神がキリストの中にあるという素晴らしい御目的を悟る。
エペソ書は教会に対するパウロの小書簡の一つであるといわれている。


その教理は非常に深遠である。というのは、その内容は貴重なる真理とキリストの御宝血によって贖われた人々に対する深い御計画が記されているからである。
キリストの体の中に、彼らの立場、また様々な特色、働きが、この書の中に示されている。故に幾度も、この書全体を読むことが必要である。

各言葉を研究し、特別の句を取り扱い、単に意味のみならず他の書(聖書の中の)に記されてある句との関係についても研究するものである。
学生諸君が注意深く研究するために、主要な聖句を選んだので、その聖句について研究しなさい。

祈ってコンコーダンスを用いて全聖書より類似した聖句を見出し、その関係について研究せよ。
学生諸君はこれをするならば、かつて考えも及ばなかった世界、新しい世界に入ったことを発見するでしょう。


そして「信仰より信仰へ」「勝利より勝利へ」「栄光より栄光へ」の聖句の満ち満ちた意味は証明されるでしょう。
あなたのコンコーダンスを用いなさい。


 まず別の用紙を準備してたくさんの引照を研究し、最後の最も優れた引照をこの表に書き込むようにしなさい。
 この表は1章から更に1節より、更に句に分けてあるから、全聖書から同様の聖句を見いだす前に各節を十分に噛み砕いて十分な悟りをもって落ち着いて読んでから質問に入るようにしなさい。


エペソ書にある聖句 説明 対照(類似)の聖句の引照


1章3節
霊のもろもろの祝福をもって祝福し
天上で
キリストにあって


4節
キリストにあって選び
天地の作られる前から
清く傷のない
愛のうちに


5節
子たる身分
イエス・キリストによって


6節
愛する御子により
栄光ある恵みを褒め称える
賜った恵み


7節
愛する御子に
我らは贖われたもの
その血による
罪過の赦し
豊かな恵みの故に(恵みの富に従い)


8節
「この点で」(恵みを)更に増し加えて
あらゆる知恵と悟りとを


13節
真理の言葉を聞き
あなた方の救いの福音
彼を信じた結果
約束された聖霊の証印を押された


14節
神の国を継ぐことの保証
神につける者が全く贖われ
神の栄光を褒め称える に至るため


15節
主イエスに対するあなた方の信仰とすべての聖徒に対する愛とを耳にし


16節
絶えずあなた方のために感謝している
祈りの度ごとにあなたを覚えて


17節
栄光の父
知恵と啓示との霊
神を認めさせ


18節
あなた方の心の目を明らかにして


19節(注)
あなた方が知るに至るように(英文は18節にあるが日本語は19節にある。That ye might know
a.神に召されて抱いている望み
b.栄光に富む
c.聖徒たちが継ぐべき神の国
19節
d.神の力がいかに絶大な者であるか
e.私たち信ずる者にとって
f.神の力が強い活動によって


20節
キリストのうちに働かせ
死人の中から甦らせ
天上においてご自分の右に座さしめ


21節
すべての支配、権威、権力、県勢の上におき
この世ばかりでなく
来るべき世においても


22節
万物をキリストの足の下に従わせる
万物の上に頭として


23節
この教会はキリストの身体であって
すべての者のうちに満たしている方が満ち満ちている


2章1節
quickened
生かされた。(この句は日本語にない)
死んでいた。
罪過と罪とによって


2節
先に歩いていた。
a.空中の権を持つ君
b.不従順の子らの中に今も働いている霊


3節
私たちも勝手は彼らの中にいて
肉とその思いとの欲するままを行い
外の人々と同じく
生まれながらの怒りの子


4節
しかるに神は
哀れみに富む
私たちを愛して下さった
その大きな愛をもって


5節
罪過によって死んでいた私たちを
キリストと共に生かし(あなた方の救われたのは恵みによる)


6節
共に甦らせ
共に座に着かせ
天上
キリスト・イエスにあって
7節


それは(6節の目的)
来るべき世々に
示すためであった
神の恵みの絶大な富
キリスト・イエスにあって


8節
あなた方が救われたのは恵みにより
信仰により
あなた方自身から出た者ではなく
神の賜物である


9節
行いによるのではなく
誰も誇ることがないため


10節
私たちは神の作品である
キリスト・イエスにあって造られた
良い行いをするように
神はあらかじめ備えて下さった
We should walk in them. 私たちは彼らの中に歩むべきである


11節
以前には
手で行った肉の割礼のある者


12節
その当時はキリストを知らず
イスラエルの国籍がなく
約束された色々の契約に縁がなく
この世の中で希望もなく
神もない者


13節
今では
キリスト・イエスにあって
以前は遠く離れていたが
キリストの血によって
近いものとなったのである


14節
キリストは私たちの平和
敵意という隔ての中垣を取り除き、2つのものを1つとし


15節
数々の規定
ご自分の肉によって戒めの律法を廃棄した
平和を来たらせ(making peace)平和を造ること


16節
2つのものを1つの身体として神と和解させ
敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまった


17節
遠く離れているあなた方へ平和を宣べ伝え


18節
両方の者が1つの御霊の中にあって父の身許に近づくことが出来る


19節
異国人でも宿り人でもなく
聖徒たちと同じ国籍
神の家族


20節
土台の上に建てられた
その土台は使徒たち預言者たち
その土台のかしら石はキリストご自身


21節
建物全体が組み合わされ
主にある宮に成長し
キリストにあって


22節
主にあって共に建てられ
in the Spirit 御霊によって(文語訳)
霊なる神の住まいとなる

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