アモス書
1、表 題:
A、Amosu(アモス)=重荷を負う者、荷を負う。
B、裁きの書簡。
C、刑罰の書簡。
2、著 者:
イスラエルの家に対して務めをなした、刑罰の預言者アモスによって書かれた。
3、年 代:
A、アモスの務めは、イスラエルのヤロブアム2世の治世の約10年間(B,C, 765年−755年)にわたって
いる。
B、B,C,765年から755年の間に書かれた。
4、鍵 語:
A、イスラエル…………………………………………… 30
B、捕らえられて行く、連れて行かれる、捉え移す、引き渡す、捕らえ移す、引き渡し、捕らわれ人、
捕人、とりこ、捕囚、………………………………………13
C、そむけ、そむきの罪、…………………………………………12
D、報いる。刑罰、…………………………………………………9
鍵句:
A、わたしは、その刑罰を取り消さない、…………………………8、
B、それでも、あなたがたは、わたしのもとに帰って来なかった。…5
5、鍵 節:
4:11−12
6、目 的:
A、異邦人の国々に、彼らのそむきの罪に対する刑罰を宣告するため。
B、選民のイスラエルに、彼らのそむきの罪に対する刑罰を宣告するため。
C、メシヤの時代における回復の約束を宣言するため。
7、メッセージ:
A、神はすべての国々の主権者であり、他の国々や種族に対する取り扱いについて、その国々に責任を負わ
れられる。
B、国家の罪はその国家に罪をもたらす。
8、アウトライン:
1、異邦人の国々とイスラエルとに負わせる八つの罪………1章−2章
(通告、宣告、罪)
Ⅱ、イスラエルに対する3つの説教……………3−6章
(当然受けるべき裁きーー裁きの宣告)
Ⅲ、イスラエルに対する5つの幻………………7ーー9章
(裁きの抑制ーー裁きの決定ーー裁きの執行)
9、まとめ:
アモスは牧者で、預言者の学校を出たわけではなく、祭司や王家の血統でもなかった。それにもかかわらず彼は、律法の義を維持し、罪深い国々の上に審判を宣告する神聖なる正義の預言者として選ばれたのであった。彼の務めは、特に国家間の関係を処理し、彼らの残酷な罪の仕業を公然と非難することであった。アモスもダビデの幕屋の回復とメシヤの時代に異邦人が祝福の中に入ってくる(使徒15:15−18)という、顕著な預言を与えている。
10、キリストの現れ:
キリストは私たちの罪を背負われるだけではなく(イザヤ53:12)、主のことば(ヨハネ1:1、2)をにない、重荷を負う者として表されている。彼は全ての国々の最後の審判者であり、刑罰する方(テサロニケⅡ1:7−9)そして霊的なダビデの幕屋である教会に建設者である。(マタイ16:18、19)。
アモス (ホセアの10年前)
1、性格
A 鍵 語 エホバの刑罰 (イスラエルに対して)
B 鍵 句 5:20 主の日は暗くて、光がなく、薄暗くて輝きがないではないか。
(マタイ24:29節)
C、大要
1、先のホセア書がイスラエルに対していつくしみ深く憐憫であるのに対して、本書は電光の如く、
そして火のような意思と厳格な強さをもって書き現わされている。
2、アモスが預言者として立った歴史的背景(ホセアと全く同じ)
Ⅱ 、著者
アモス 1:2節=BC 760年頃、南朝の人、選ばれてきた北朝イスラエルのために預言した。
テコア(ユダ)エルサレムより12哩
牧者(1:1節) 百姓(7:14節)
性格 ホセアとは性格的に真反対
ホセア ”感傷的、柔らかさ、愛の預言者
アモス 意志的、厳しい、鋭く責める、審判、義の預言者
Ⅲ、分 割
A、選民をめぐる諸民族に対する刑罰的予言 1:3〜2:3節
1、ダマスカスに対する預言 1:3〜5節
2、ガザに対する預言、 6章〜8章
3、ツロに対する預言、 9章〜10章
4、エドムに対する預言、 1:11、12節
5、アンモンに対する預言 13節〜15節
6、モアブに対する預言 2:1〜3節
B、選民に対する刑罰的予言 2章4〜16節
1、ユダに対する予言 2章4、5節
2、イスラエルに対する 6〜16節
C、北朝イスラエルの罪に対する譴責 3章〜6章
D、イスラエルに対する審判の異象 7章〜9章10節
E、イスラエルに対する回復の約束 9章11〜15節
Ⅳ、使 命
アモスの重荷がイスラエルの刑罰の預言であった如く本書の使命の主眼も己が民の罪に対する神の厳格な取り扱いと容赦のない刑罰にある。
ヨハネ16章8節、とヘブル4章12、13この問いに訴える事がアモス書に共通している。
Ⅴ、神は必ずご自身を顕現なさる。
4章13節==その名を万軍の神、主という
5章4、6節==あなたがたは私に求めよ、そして生きよ。
逃れるべき道を備えてくださる主(1コリント10章13節)
1章、2章 三つの罪あり四つの罪あれば。神の寛容、悔い改めをうながす。