永遠に続く本

主のことばはとこしえに変わることはない。(?ペテロ1章25節 a )

 エレミヤが預言者として神に選ばれ、召命を受けたのは紀元前627年で、南王国ユダがアッシリヤの支配から脱して独立できる希望の芽生えた年でした。ヨシヤ王の子である
エホヤキム王の治世第4年は、エレミヤの生涯においてきわめて重要な意味をもった年でもありました。

一、書き記された主のことば(エレミヤ36章1ー20節)
 主はエレミヤに、巻物にご自身のみことばを書き記すように命令されました。それを読んでユダの民が悪の道から立ち返れば、罰を与えなくてもすむとお考えになったのです。主から力を頂いて、エレミヤは主ご自身のみことばを取り次ぎ、エレミヤの口述に従って
、バルクが巻物に書いていきました (4節)。
 そして 紀元前 604年の12月、断食の日にバルクはエレミヤの代わりに、主の宮で、書き記した巻物を読み聞かせたのです ( 9、10節)。朗読のことが首長たちに報告された時 首長たちは『恐れ』ました。王エホヤキムは神に従っていなかったので、これが耳に入ったらどんなに怒るだろうと思ったのです。そこで、王には自分たちが報告するから、エレミヤとバルクに身を隠すように言いました。

二、焼かれた主のみことば(21ー26節)
 さて、偽預言者に惑わされていたエホヤキムは、巻物の預言に対してどんな態度をとったでしょうか。彼は、その巻物を持ってこさせると、読み終える端からナイフで引き裂いては暖炉の火に投げ入れ、ついに巻物全部を焼いてしまったのでした。
三、再び書かれた主のことば(27ー32節)
 エホヤキム王が巻物を焼いてしまった後、主は再びエレミヤに語られました。巻物に書いてあったことばを、もう一度残らず書き記すように命じられたのです (28節)。エレミヤはすぐ主の命じられたとおりにしました。巻物には、そればかりではなく、エホヤキムとユダの民に下る罰の預言も書き加えられたのでした (32節)。
四、今まで存続している聖書
 今日の箇所はほんの一例で、聖書は様々な迫害に会ってきました。でも今、こうして
私たちも読むことができます。いつも神が守ってくださったからです。焼かれた巻物のように、、みことばが記された材料は失われるかもしれませんが、神のみことばは永遠に続くものなのです。神のみことばは永遠に続くものなのです。『この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることはありません』(マルコ13章31節) とイエス・キリストがおっしゃいました。永遠に続く神のみことば聖書に益々親しみ、従っていきましょう。

* 神のことばは時代と共に滅びるものではなく、永遠に続くものである。

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