強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。
あなたの神。主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにいるからである。(ヨシュア1章9節)
一、後継者ヨシュアへの祝福と励まし(ヨシュア1章1ー9節)
エジプトを出たイスラエル人たちは、先週学んだ主のことば通り、40年もの間、荒野をさまよいましたが、とうとう、目の前のヨルダン川の向こう岸がカナンという所にたどり着きました。モーセは、約束の地に入る前に天に召されましたが、モーセの後継者として、主はヨシュアをお立てになりました。
モーセに替わって民を導き、約束の地カナンを征服するという大きな任務を果たさなければならないヨシュアは、どんなに不安であったことでしょう。この務めを本当に果たすことができるのか恐れもあったことでしょう。そのヨシュアに、主は力強く語りかけてくださいました。 2ー9節を読んで下さい。
主はまず、約束を今一度はっきりと示しておられます。途方に暮れているであろうヨシュアに、何を目指すべきなのかをもう一度確認してくださっているのです。次に、主が共に居て下さるのだから、雄々しく勇気をもちなさいと励ましてくださいました。主は、あなたに任せたからしっかりやりなさいと私たちを突き放したりはなさいません。ご命令を与えると同時に、ご自身が共にその任務に当たって下さるのです。最後に、律法を守り、これを口から離すなとおっしゃいました。みことばに心を向け、みこころを知り、主と心を一つにするとき、私たちは主の祝福の中に守られながら、大切なご命令を行うことができるのです。私たちも、みこころを行おうとするとき、ヨシュアに語りかけられたこの主のおことばを思い起こしましょう。主のご命令を常に思い起こし、主が共にいてくださることに信頼し、いつも聖書のことばに心を向ける姿勢があるならば、私たちは必ず、ヨシュアのように、勇気をもって主のために働くことができます。
二、ヨシュアに従う人々(1章10ー18節)
三、ヨルダン川を渡る(3章)
いよいよ、ヨルダン川を渡ることになりました。主の命令により、『十戒』の石の板を納められた主の『契約の箱』を担いだ祭司たちがまず最初にヨルダン川に足を踏み入れ、その後に人々が続きました。ここで、主は大きな奇跡を起こし、確かに人々と共にいてくださることをお示しになったのです。14ー16節を読みましょう。祭司がヨルダン川に足を踏み入れると、川の上流の水が完全にせき止められ、人々は、かわいた川底を歩くことができたのでした。川がせき止められたから、祭司が水に足を踏み入れたのではありません。祭司たちが信仰をもって足を踏み入れた時、主は奇跡を起こしてくださいました。物事が順調に運んでいるときに主に信頼することはたやすいことです。けれども、先が見通せず不安なとき、主を信頼して一歩踏み出すなら、主は私たちの信仰を喜び、御業を進め、
私たちの歩みを祝福してくださいます。