国々の空しい神々の中に
雨を降らしうるものがあるでしょうか。
天が雨を与えるでしょうか。
我々の神、主よ。
それをなしうるのはあなただけではありませんか。
我々はあなたを待ち望みます。
あなたこそ、すべてを成し遂げる方です。(エレミヤ14章22節)
新年おめでとうございます。
昨年も皆様のお祈りとご支援に支えられて過ごすことができ、感謝申し上げます。
日本の大地は揺れ動き、様々な災害ニュースを見るたびに心の痛む年でした。
皆様の中にも被災された方やその支援で奮闘された方など、霊肉共に主の御助けを日々頂きつつ過ごされたことでしょう。主の慈しみが豊かにありますように。
そして、主にお会いする日が一日一日近づいていることを感じながら、2015年を新たな思いで迎えられたことと存じます。
さて2015年はNPO法人「ツァルス」を設立したいと願い、準備をし始めました。
モンゴル派遣の当初の目的は障がい者との共生すなわち共に労し、喜び悲しみを分かち合う中でみ言葉を伝えることでした。
しかし、障がい児との出会い、またビザ取得のために幼稚園等と関係を築かせて頂いたことは感謝なことですが、そこを離れて、当初の目的に立ち返る時がきていると感じています。
また、神様はその進むべき道を2014年の国際障がい者ディ(ヘンティ県では12月3日開催)にて同県他市の障がい者との出会いを与えてくださいました。
オムノデルゲル市の聴覚障害者の方々は革製品、バヤンアダルガの方々はフェルト製品を作り、会場で販売しておられました。言葉を交わすことができたこと、彼らの製品の販売に協力できるように関係を築いてゆきたいと願っています。
特にバヤンアダルガの担当者は、11月に今年のツアーの下見に行った折に現地でお世話になった方の妹さんで驚きました。
今年のツアーとは運営費の捻出を兼ねて「ヘンティ・ミステリー・ツアー」を計画しています。現地の視察と共にご旅行を通して障がい者支援にご協力くださいますようにお願い申し上げます。
モンゴルはツアーの名前のごとくミステリーに満ちています。
数多くの湖があり、その湖は真水と塩水の2種類あります。
チンギスハーンが本拠地としていたデルゲルハーンには隣り合わせの二つの湖があり、一つは真水、もう一方は塩水です。また、湖畔の砂の下には黒い泥があります。
それは関節に良い泥で、湖畔では肘や膝に泥をつけて日光浴をしておられる姿を見かけます。その近くには自然の炭酸も湧き出ています。
ヘンティではさらにツァガーンノール(白い湖)が北部にいくつもあります。11月の下見の折はすでに凍っていましたので白い湖そのものを見ることはできませんでしたが、塩ではないそうです。
白い湖のあるビンデルはチンギスハーンが1206年に民族を統一するために開かれた会議場跡の大草原があります。また大きな洞窟もあり、その近くに流れているオノン川の水で洗髪すると髪が黒々と艶が出るという不思議な水ですね。ヘンティの方はオノン川の水を持ち帰りシャンプー無しで洗髪されます。川には様々な美味しい魚もいます。
ウンドルハーン周辺では自然の鷲や鷹なども見ることができます。などなど。
7泊8日(ウランバートル3泊、ヘンティ4泊)の日程で計画しています。次回モンゴル通信でご報告できると思いますのでご期待ください。
さて、我が家の暖房器具は電気ストーブに加えて12月にペーシンを入れて頂きました。
ペーシンとはモンゴルの移動式住居ゲルの台所のかまどです。電気ストーブよりはるかに暖かいですが、大阪で生まれ育った私には火を起こすことは大変な仕事です。
カザフ民族の住居、ブリヤード民族の住居(ダダル)、そしてモンゴルのゲルを比較するとそれぞれの文化を垣間見ることができます。
個人的にはカザフ民族の住居が好きですね。ペーシンの熱で全部屋を暖かくするために壁と一体になってペーシンがあります。お料理を作るときや、暖を取るときに隣の部屋も暖かくなります。またその熱は土壁ですから長く温存できます。
ブリヤード民族の住居は畳1?2畳分位の壁がペーシンと一体になっています。冬を過ごすための知恵ですね。
ところがゲルのかまどは材質が金属で、熱を逃がさないためにかまどの内部にれんが等が入っていますので内部がより小さいですね。薪を次々に入れなければならないのでちょっと面倒ですね。
我が家は電気ストーブと併用していますから、現在ペーシンは夜だけ使っています。?20度台に入っても室内は暖かくなりました。感謝です。
末尾になりましたが、自然災害が頻発し、政治経済は不安定で先の見えにくい時代に活かされている私たちですが、2015年を主の御手に導かれて主と共に歩めますように、主の祝福と平安が皆様の上に豊かにありますようにお祈り申し上げます。
2015年1月恵みの日 坪内貴代子