『みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。
寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め,また勧めなさい』(?テモテ4章2節)
一、エペソでの伝道(使徒19章 8—10節)
第3回目の伝道旅行で、パウロはエペソの町にやって来ました。町の会堂でパウロは、三ヶ月の間、大胆に主の言葉を語りました。けれども、ある者たちは心をかたくなにし、パウロの伝道を妨害しました。そこでパウロはツラノの講堂へと場所を移し二年間、主のことばを語りました。そこでは、ユダヤ人もギリシャ人も多くの人が主のことばを聞くことができました。
二、パウロの奇跡(11ー22節)
神は、パウロに、奇跡を行う力を与えてくださいました。パウロの身に着けている物にまでも、病人に当てると病が癒され、悪霊がでていったのです。これを見たユダヤ人の魔除け祈祷師のあるものが、主イエスの御名を唱えながら、悪霊を追いだそうとしました。彼らはイエスのことを信じていなかったのに、そのようなことをして、主を試したのです。これを神が放っておかれるわけがありません。結果はどうだったでしょうか。15、16節を読みましょう。神は決して侮られるお方ではありません。この出来事は、エペソじゅうに知れ渡りました。こうして人々は主を畏れ、イエスの御名を崇めるようになったのです。
人々はさらに、行動でその信仰を表しました。すでに救われた人々は、まだ悔い改めていなかった罪を告白し、これまで魔術を行なっていた者たちは、皆の前で魔術の書物を焼き捨てたのです。その書物の値段は、合計すると銀貨5万枚 (約2百50万円) にまでなりました。こうして、主のみことばは驚くほど広まっていったのです。
今の世の中にも占いやまじないが流行っていますが、そこに本当の神は働いていません
もし、それらにかかわっているならば、魔術師たちのように捨て去りましょう。
三、エペソでの騒乱(23—41節)
もう一つ事件が起こりました。銀でアルテミス神殿の模型を作り、収入を得ていたデメテリオとという人が、人々を扇動して町中が大騒ぎになったのです。
アルテミスとはこの町で最も信じられていた偶像の女神で、この神殿の模型などで生計を立てている人がたくさん居ました。デメテリオは、パウロが『手で作ったものは神ではない』と言って人々を真の神へと導くので、模型が売れなくなり、騒動を起こしたのです。パウロの伝道は、それだけ大胆で、エペソの人々の心を大きく変えるものでした。
騒動があまり大きくなってため、ついに町の書記役が群集を静めて言いました。35-41節を読みましょう。書記役の賢い判断により、パウロは騒動に巻き込まれずにすみました。神は、様々な人を用いて助けて下さるのです。
パウロたちの旅には、このような事件や妨害が何度もありましたが、彼らはひるみませんでした。どんな時にもみことばを語り、伝道の旅を続けたのです。
* 8月19日 エペソでの伝道 使徒19章8—41節 獄中書簡=エペソ、ピリピ
コロサイ、ピレモン
主題=機会を生かし、主に信頼し福音を伝えましょう。