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(2012-01-15の週報より)

「いちばん大切な命令」

  

 
『心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』                                                                                     (マルコ12章30節)

Love the Lord your God with all your heart and with your soul and with all your mind and with all your strength,"Mark 12:30


一、ある律法学者の問(マルコ12章28節)
 いろいろな質問をもってイエスをことばの罠にかけようとやって来た人々がいました。それは、パリサイ人ヘロデ党の人々、あるいはサドカイ人と呼ばれる宗教グループの人々でした。しかし、彼らのたくらみを見抜かれる主は、その人々が驚くような答えをもって、彼らを屈服させてしまわれたのです。
 その様子を見ていた律法学者は、イエスの見事な回答を知り、自分も尋ねてみることにしました。『すべての命令の中で、どれがいちばん大切ですか』イエスという教師が最も重要としていること、その教えの中心が何であるかを知ろうとしたのでしょう。それによって、この方の本質を見抜こうと考えたのかもしれません。

二、いちばん大切な命令(マルコ12章29—31節)
 すると、主は『いちばん大切なのはこれです』と語られて、申命記6章4、5節に記されているみことばを示されました。『イスラエルよ。聞け。我らの神である。主は、唯一の主である。心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』それから、次に『レビ記19章18節にある『あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい』というみことばを示されました。この二つ箇所を示しながら、神を愛することと隣人を愛することの二つよりも重要な戒めはほかにないと言われました。マタイ22章には、この二つの戒めに旧約聖書の全体がかかっていると言われたことが記録されています。
 いろいろな聖書の教えがあります。それらは、神に向かう場合の戒めと隣人に向かう場合の戒めに分けられとも言えるでしょう。そういう意味で、二つの戒めにかかっているということでもあります。しかし、そればかりではありません。それらのみことばをよく学び、そしてそれらに従うことは、究極的には神を愛することにつながります。また、神は私たちを愛しておられます。だから、神の愛される『隣人』を愛することは、神を愛する者のとって必然のことであるはずでなのです。

三、『神の国から遠くない』(マルコ12章32ー34節)。
 この律法学者は、決して批判的な態度で質問したのではなかったようです。できるだけ公平に、そして積極的にイエスを知ろうとしていたように思われます。彼はイエスの答えを聞いて、素直に『先生そのとおりです』と認めるのです。しかも、神が唯一であることの確認とともに、主を愛し、隣人を愛することが、どんないけにえの儀式の行為より優れていると述べました。これは、当時律法主義的な指導者が多い中で得られた驚くべき反応でした。
 この賢い返事を聞かれた主は『あなたは神の国から遠くない』と言われました。勿論、それで救いを得られているわけではありません。どんなに立派な答えをしようと、律法の神髄を知っていようと、キリストの十字架による罪のゆるしを信じなければ『神の国から遠くない』という主の評価にとどまる以外にありません。

* 1月15日  いちばん大切な命令  マルコ12章28ー34節

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