|
作者 Administrator
|
|
2007/01/24 水曜日 16:25:14 JST |
|
この人には何の罪も見つからない。 (ルカ 23章4節)
一、不当な裁判(マタイ26章 57〜66節)
イエスを、捕まえた人々はイエスを大祭司カヤパのところへ連行しました。 そこには、律法学者や長老たちも集まっていました。 イエスを訴えるユダヤ人議会(サンヘドリン)のメンバーがある程度招集されていたということです。
しかし、議会がよるに行われること自体、不当なことでした。 当時、人の寝静まった暗闇の中で取り決めをすることは、法的に禁じられていたのです。 さらに、彼らはイエスを死刑にするための口実を探そうとしました。 ローマ帝国に支配されていたユダヤ人には人を死刑にする権限はありませんでした。 ですから口実を見つけてローマ総督に告訴するつもりでした。 偽証する人が何人もでました。 けれども、その偽りの証言を裏づける決定的な証拠を挙げることができないでいたと書かれています。
二、黙されるキリスト(マタイ26章 62〜68節)
非常に不利な証言をする人々の中にあって、イエスは何もお答えにならず、黙ってその場におられました。 普段、民衆に教え、律法学者と論じ合われたイエスの沈黙は、彼らにとって奇妙に思われたことでしょう。
偽りの証言をされることほど屈辱的なことはないはずです。 神のみこころに従って十字架に向かわれるとしても、してもいないことをしたと言われたら、弁明しないでしょうか。
大祭司は『あなたは神の子なのか』と尋ねました。 その問いによってイエスが神の子であるかどうかを確認しようとしたということではありません。 結局、イエスがそれをお認めになると、大祭司は怒りをあらわにし、自分の衣を引き裂き、神に対する冒涜罪を主張して死刑の判決を促したのです。 ユダヤ人たちは、イエスの顔につばをし、こぶしや平手で殴り(イザヤ50章5、6節)、誰がそれをしたかを当てさせるというゲームを始めました。
三、ピラトの前で(ルカ23章1〜12節)
ユダヤ人議会のメンバーは、イエスをローマ総督ピラトのもとに連れていきました。 そして、訴えはじめるのです。 しかも、彼らの訴えは、『神に対する冒涜』ではありませんでした。 自分たちの宗教上の問題を出してもローマの人にはまったく意味がなく、訴える理由にならないことを知っていたからです。
彼らは『この人はわが国民を惑わし、カイザル(ローマ皇帝) に税金を納めることを禁じ、自分を王キリストだと言っていることがわかりましたと言います。 つまり『騒擾罪』や『騒乱罪』といった罪で告訴したのです。
しかし、ピラトはイエスに何の罪も見いだせませんでした。 事実、彼はイエスの無罪を人々の前で宣告したのです。 それでも、ピラトはイエスを、ガリラヤ地方の国主であったヘロデのところへ送り、彼の意見を聞こうとしました。 このヘロデはイエスに興味を示して、色々と質問しますが、ここでも主は沈黙しておられました。 (イザヤ53章7節 参照) |