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神の子が現れたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。 (第1ヨハネ三章8節c )
The reason the Son of God appeared was to deastroy the devil's work. ( 1 John 3 : 8 )
一、汚れた霊につかれた人(マルコ5章1一5節)
イエスが弟子たちと共に、ガリラヤ湖の東岸の「ゲラサ人の地」と呼ばれる異邦人の地方に行かれた時のことです。イエスを見つけて、最初に出迎えに来たのは、髪の毛はぼさぼさで、全身傷だらけの男でした。 この男は以前から、悪霊、つまり汚れた霊にとりつかれていて、墓場に住んでいました。 この地方では、墓は自然の岩の洞穴で、入口には石の板や柵がついていました。 男は、その薄気味悪い所を住居にしていたのです。その上悪霊の力は強く、彼は自分で自分をどうすることもできずに、思いとは無関係に他人を傷つけたり、自分自身を石で傷つけたり、大声で叫び歩いたりしていたのです。本当にみじめな生活を送っていました。 また、つけられた足かせや鎖を、異常な力で何度も引きちぎり、砕いてしまうので人々から全く見離され、恐れられていました。悪霊の働きは、私たちを神から遠ざけ、人格や肉体を壊す恐ろしいものです。
二、悪霊を追い出すイエス(マルコ 5章6−23節)
ところがこの悪霊につかれた男は、岸に着かれたイエスを遠くから見つけ、駆け寄って来ました。そしてひざまづいて拝み『いと高き神の子、イエスさま どうか私を苦しめないで下さい』と叫びました。 悪霊は、イエスが神の子であることを知っていたので、このように男に語らせたのです。しかしイエスもこの悪霊のことを分かっておられたので『汚れた霊よ。この人から出て行けと言われました。 イエスと悪霊の会話から、この悪霊が『レギオン』(六千人からなるローマの軍団のことで、汚れた霊の数が多く、混乱状態であることを示す)であることが分かります。イエスは霊を正しく識別し、その状態を明らかに示す力を持っておられるのです。 イエスに出て行くようにと命じられた悪霊は、この地方に飼われていた豚の大群に乗り移ることをイエスに願い、許されたので豚に乗り移りました。すると二千匹ほどの豚の群れは、崖から湖になだれ落ちて、おぼれ死んでしまいました。 イエスは悪霊を追い出す権威と力をもっておられます。そして一人の人が悪霊から解放されることは、そのために払われた二千匹の豚の死という大きな犠牲にまさる価値があるとお考えになったのです。
三、イエスを伝えた人(マルコ5章14−20節) 以前は鎖でつないでおくこともできなかった男が、着物を着、正気に返って、静かに座っています。悪霊の支配から解放され、イエスの力によって健全な精神と人格に立ち返ることができたのです。 しかし、人々はこの男のあまりの変化に信じきれず、恐れるばかりでした。また、豚という財産を失った飼い主たちは、それ以上の被害を恐れてイエスに、この地方から離れて下さるように願いました。 この後、正気に返った男は、感謝と喜びにあふれて、イエスについて行くことを願いますが、許されず、家族や友人のところに帰って行きます。そして、イエスが自分にしてくださった大きなみわざと深いあわれみについて、力強く語り伝えました。
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